2017年7月23日日曜日

IBTの話(112) 盆踊り大会2

盆踊り大会の話の続編である。我々が乗るべきバスが遅れたことはすでに昨日(マレーシアと日本の時差の関係で本日付になっているけれど…。)書いた。バスの運転手との折衝は英語でも十分なのだが、行事の時は、マレーシア語ができる学生(マレー系)の担当者を決め、その任にあたってもらうことが多い。その方がうまくいくのだ。我が1号車は、A君という先日まで我がクラスにいて、最近マレー系の国費生のクラスに移った男子学生である。シャイな性格で、中華系が大多数の我がクラスでは目立たない学生であった。正直、ちょっと不安もあったのだが、彼は黙々とその任を果たしてくれた。集合場所に誰よりも早く来てくれていたし、何度も運転手と電話連絡をして、スムーズに帰校することが出来たのだった。

私のクラスの教室には、日本同様、「責任ある行動」という文字が貼られている。彼は、シャイな性格ながら、自分に与えられた責任を見事に果たしてくれたわけだ。実は、この事が盆踊り大会で一番印象に残った出来事になった。IBTは、どちらかというと予備校的な要素が強いが、日本的な人材育成にも力を入れている。服装や髪型など全くの自由だが、礼儀などはうるさい。それらも全て日本留学のための準備であり重要な学習である。

A君が、責任ある行動を身を以て実践してくれたことがなによりも嬉しいのだった。

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