2017年7月18日火曜日

エルサレムの神殿で重大事件

ライオン門
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久しぶりに「オリーブ山便り」を見て驚いた。先週の金曜日の朝、エルサレムの神殿の丘(元ユダヤ教の神殿があった場所。現在はムハンマドが昇天したとされるイスラム教の聖地・岩のドームがある。)への入り口のひとつライオン門付近で警察官2名が射殺され、犯人3人が、神殿の丘内部に逃亡、そこで射殺された。イスラエル政府(ネタニヤフ首相)は、神殿の丘を閉鎖、中に隠された武器がないか捜索し、金属探知機を置いてセキュリティの強化をはかることにしたという。

この神殿の丘の管理は、イスラム教のワクフと呼ばれる財産管理組織が行っている。私たちが訪れたときも、ヨルダンのワクフの審査を受けて神殿の丘に立った。つまり、神殿の丘はヨルダンの管理下にある。今回の事件で、これが覆されたと言って良い。

48時間たって、門が開くと、イスラム教の指導者3人がイスラエルの警備隊に抗議した。イスラムの聖地に行くのにイスラエルの金属探知機の下をくぐることは受け入れられない、というわけだ。結局、彼らは探知機の前で集団礼拝を行った。

ヨルダン国王は、聖地でのテロを厳しく批判した後、神殿の丘を直ちに(イスラム教徒に)開放するべきだと抗議したが、同時に治安を乱す者は入れないようにしなければならないと語ったが、アンマンではすでに数百人規模のデモが起こっているし、議会はテロリスト3人を殉教者と呼び祈りを捧げたという。

このままイスラエルが神殿の丘からイスラム教徒を排除(というか、金属探知機をくぐり礼拝に行くことは侮辱であると考え、あえて行かない人が多いらしい。)し続けると、大きな国際問題やさらなるテロに発展しかねない。しかも、これまで入れなかったユダヤ人が月曜の朝、ワクフもイスラム教徒もいない神殿の丘に入ったとのニュースもある。これから、過激なユダヤ人が神殿の丘に入り、何かをしでかす怖れもある。

…日本ではあまり報道されないが、極めて憂慮する事態だと私は思う。
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