2015年3月25日水曜日

日経 交遊抄 計算尺の話

http://hwm7.gyao.ne.jp/hasu/keisan.htm
今朝の日経・最終面の交遊抄に、計算尺クラブの思い出の話が載っていた。若い人は知らないと思うが、私の年代はギリギリ数学の教科書に計算尺の使い方などが載っていたりして、実物に触れたことがある。今はもう亡き父親は、海軍航空隊の整備兵をしていた。当然計算尺が使えたので、中学時代に教えてもらった思い出がある。乗除算はもちろん√などカーソルを動かしたらその数値が出てきて感激したことを思い出す。これを考えた出した人間は天才に違いない。そう思ったものだ。

映画「風立ちぬ」でも、この計算尺が要所要所でアイテムとして登場する。今なら電卓で計算するところだが、計算尺には妙に味がある。工業高校にいる頃、ふと計算尺の話題になって、年配の機械科の先生方はよく作業服の胸ポケットに計算尺を入れていたものだと、懐かしそうに話されていた。

電卓というものが出た頃は、大きくて、しかも凄い値段だった。ん十万したはずだ。どんどん小さくなり、薄くなり、あっという間に安くなった。計算尺は全く無用の長物になってしまったわけだが、私は計算尺になんとなく愛着を感じている。

ボストンのMIT(マサチューセッツ工科大学)博物館には、凄い計算尺コレクションがあった。で、息子にお土産として小さな計算尺を買い求めたのも、そういう自分自身の歴史が重なったからだと思う。その小さな計算尺はメイドインジャパンだったのだけれど。(笑)息子に使い方を聞かれたのだが、すっかり忘れていて教えることはできなかった。今、計算尺が使えたらおしゃれだな、と思うのだ。

交遊抄を読んでいて、こんなとりとめのないエントリーをしてしまった。

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