2014年4月9日水曜日

3年4組 始動

昨日は始業式だった。いよいよ団活動での最後の人づくりが始まる。実は、ここ1ヶ月ほど悩みに悩んでいたことがあった。2月7日付ブログでエントリーしたが、早くからクラス替えは終了していたのだった。その後、団長候補をうまく振り分けたつもりだったのだが、後からもう1人いたことがわかったのだ。それも我がクラスでダブルブッキングしていたのだ。選択科目の関係で再振り分けは不可能だった。この問題をどう解決するか、ずっと考え続けていたのだ。結局、大掃除の時、特別区域の清掃ということで、団長候補の2人とそれぞれ同じクラブの友人2人を後見人としてピックアップし、社会科準備室で鳩首会談を開いたのだ。彼らに経過を報告した上で、どうするべきか意見を聞いた。結局、始業式後、団長候補2人が立候補の思いをみんなに伝えた上で、選挙する。ただし、後見人2人で開票。数値は2人だけの胸にしまう。どちらになろうとも、両者とも協力していく。ということになった。私を中心に5人で手を合わせた。この男子4人がまずは、新クラスの中核。それを拡大していく、という契りだ。皆真剣に私の思いを受け止めてくれた。胸が熱くなるような瞬間だった。

他の生徒は、始業式が終わるまで何も知らないまま、後見人の2人が中心になって、選挙となった。敗れた生徒はやはりかなり落ち込んだのだが、放課後も全力で激励した。本来、私は男子には厳しい指導をする。だが、彼には裏でささえるだけでなく、団長という華やかな立場と等しい表での活躍をさせてやりたいと思っている。こういう思いを持つのは、今までにもあまりないことだ。男子は常に裏でいい。女子に金の思い出を作らせるのが男の美学だというのが私の心情だ。だが、今回はちょっと宗旨替えしてもいいと思っている。

今日、朝のSHRは離任式ゆえに講堂集合だった。我がクラスはちゃんと集合しており、聞くと団長選に敗れた男子がうまく仕切っていたのだという。もちろん団長も協力してくれたそうだ。式後のLHRでは、彼がクラス代表に立候補した。彼を助ける形で団長や数人の女子が前に出て、どんどんHRの委員や団活動の役割を分担してくれた。

明日は団抽選である。団長がスポットライトを浴びる中で、団の色や1・2年生のクラスが決まる。ダンス部の女子たちが中心になって、クラスの掛け声のやり方をみんなにアピールした。全くの4組オリジナルだ。我がクラスはおとなしい女子が多いのだが、みんなワイワイと盛り上がった。クラス代表となった元団長候補の男子生徒も大きな声でみんなをリードしてくれていた。

嬉しかったのだ。本当に嬉しかった。3年生はクラスづくりに時間をかけれない。昨日の社会科準備室での男子4人との契りが、一気に拡大していく。みんな今日1日で4組をつくってくれた。こういう時、教科指導にはない教師としての喜びがある。人づくりは、ホント、やりがいがある。苦しいがやりがいがある。…勝ちて和す。和して勝つ。

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