2014年4月30日水曜日

高尾具成氏のケニア・ルポ

http://www.skyscrapercity.com/showthread.php?t=917208&page=8
高尾具成氏のルポ「サンダンルで歩いたアフリカ大陸」には、オバマ大統領にまつわるルポが2編続いている。オバマ大統領は、ケニアのルオ人の血を引いている。高尾氏はそのルーツを求めてケニアを取材している。当時のオバマ氏は、まだ上院議員で大統領候補だった。父のシニア・オバマ氏は、4度の結婚をしているが、その2番目の妻の子である。父は米政府の奨学金で初のアフリカ人留学生となった人物でハワイ大留学時にオバマ氏は生まれている。2歳の時、父はハーバード大へ進学、一時はシアトルでともに生活をしたようだが離婚。シニア・オバマ氏はケニアに戻り、財務省の主任エコノミストなどを歴任したという。ちなみに、「バラク」という名は、スワヒリ語で「祝福」を意味する。

その父の出身地、ニャンゴマ・コゲロ村に近いビクトリア湖畔の都市キスムでは、冗談のような話だが、大統領専用機・エアフォース・ワンが離着陸できる空港が必要だ、ということで、総工費26億ケニア・シリング(約31億円)の大工事が行われた。大統領就任後の対米関係発展、支援の増加、雇用の創出…。経済効果は50億ケニア・シリング(約60億円)と見込んだという。しかし、この拡張工事を受注したのは中国企業であったという。チャン、チャン、である。

結局、オバマ大統領がアフリカ大陸訪問の際、向かったのはガーナだった。ケニアの故郷の人々の期待は思い切り空回りしたのだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿