2023年1月16日月曜日

共通テスト2023 政経

倫理に続いて、政経の問題についても見ていこうと思う。こちらはどっちかというと、2年生に教えているので、来年度を見据えての話になる。まず、第一印象は、なかなか面白かったというものだ。特に、大問1の出題のアイデアが良い。広報誌を題材に、多岐にわたる出題内容をうまく網羅していた。三崎で、伊方町の広報誌に協力隊の原稿を出していて身近だったし、こちら枚方でも広報誌を時折眺めることもある。ただ、広報誌の存在は、高校生にはかなり新鮮だったのではないかと思う。問題自体は決して難解ではなく、基礎的な理解ができていれば難なく解けるだろうと思う。大問4は、SDGsの設問になっているが、地球環境問題が主で、2学期末に講じたところ。来年出してほしかった。(笑)

特に良問だと感じたのは、為替介入の問題。この為替介入や金融・財政政策などが、政経の最もややこしいところである。需供曲線は意外に共通テストでは難しくない。今回のグラフ問題は、「円売り・米ドル買いによる風に逆らう介入」であるから、円高に対して、日銀が為替介入をした場合の価格変化を問うている。すこし解説すると、円高であるから、始まりは1米ドルにつき円が縦軸なので比較的数値が高いはず。よって、イかウの二者選択。為替介入しても市場は必ず反発するのでイ=2が正解となる。円安の現在、あえて円高状況で設問しているわけだ。ちなみに、政経倫理では、大問1も、このグラフ問題も入っていない。

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