2023年1月16日月曜日

呼び寄せられた セクト

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「アメリカの教会 キリスト教国家の歴史と本質」のエントリーの第16 回目である。 1730年から90年にかけて、大覚醒と独立戦争が大きな時代の変わり目となり、これまで以上にセクト(小さな宗教集団)を呼び寄せた。セクトは、規制の宗教から特定の人物や、特定の考え方に従って分かれたものが多い。

クエーカーはその代表であるが、ピューリタンに蛇蝎のごとく忌み嫌われていた。バプティストは17世紀にニューイングランドに来ていたが、会衆派や国教会と自分たちは違うと考えていた。18世紀になって、幼児洗礼を拒否し、他の教会のための協会税を拒否する分離派バプティストが生まれる。また、バプティストで、カルヴァン派の予定説をとらず、もっと広く救済を考えるアルミニウス主義の信条をもっているバプティスト(一般派)だけでなく、予定説を取るバプティスト(特殊派)も生まれたし、安息日は聖書によると土曜日で、日曜礼拝を改めようとするセブンスデー・バプティストも分離派バプティストから離れた。自由意志バプティスト、ユヴァーサリストも予定説に反対の立場の(バプティスト系の)セクトである。

アメリカ独立後、やってきたセクトで、資産を共有し大きな家に住む独身主義のシェーカーズ(現在はごく少数)、現在は富津の福音主義教会だが、ドイツ語を話すモラヴィアンズはイエスの脇腹の傷を重視する神学をもっていた。オランダに生まれたメノナイトは再洗礼派は世俗に興味を示さなかった。メノナイトから派生したのが、有名なアーミッシュ(画像参照)である。

その他に、アメリカ発祥のクリスチャン・サイエンスがある。ボストンに行ったとき、この宗派の巨大な教会を見た。(画像参照)宗教の名に値しないと考える人もいて、「アメリカの宗教・百科事典」には載っていないが「アメリカの宗派ハンドブック」には載っている。心霊治療を行い、全米に拡大している。

最後に記しておかねばならないのが、これもアメリカ発祥のモルモン教である。第二次覚醒運動の最中の1823年、ジョセフ・スミスという人物が天使マロニ(ウィキでは天使一覧には記載されていない)の導きで埋もれていた金板のモルモン書を発見したと言われる。アメリカに渡ってきたイスラエル部族のBC600年からAD400年の歴史が古文文字で書かれていた。モルモンはその最後に現れた人物名で、翻訳キットや予見の石も埋まっていたので、翻訳し1829年に英語訳が完成した。翻訳が済んだので、もとの金板は天使が持ち帰ったらしい。モルモン教とは常にトラブルを起こしていたようで、NY、OH、MO、そしてILで暴動が起こり、反乱罪で捕まり裁判を受ける前にジョン・スミスは群衆に撃ち殺される。彼の死後、プリカム・ヤングの指導のもと、当時のメキシコ領のユタに入植した。イエスの12人の弟子になぞらえ、12人の弟子会議の再長在任者が次のプレジデント(預言者)となる。変わった宗派だが、南北戦争時はカルヴァン派神学によっており、モルモンの書より聖書からの引用が多い。モルモン教徒は自分たちを新しいイスラエルと考えており、他の宗派は異教徒である。批判の対象となっていた複婚は、1890年に、州に昇格するのと引き換えに棚上げされた。以後全米に拡がった。幼児洗礼はなく、思春期に洗礼を受ける。男性は20歳前後に2年間の奉仕(世界に宣教)をする。…昔はよく大阪でも2人組のアメリカ人男性を見かけたものだ。「あなたーは、神を信じますかー?」と最初だけ日本語で語りかけてきた。

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