2020年11月21日土曜日

伊方町 中高生の政策提言


「次世代につなげるまちづくりワークショップ」に参加してきた。広報いかた10月号に、11月14日の町民ワークショップの参加者募集があって、これに参加申し込みをしたのだが、今日のワークショップに合流することになったという連絡があったのである。今日のワークショップは、三崎高校と伊方町内の3中学校の約30人の生徒が参加するものだった。昨夜の時点で、塾生に聞いて私はそのことを知ったのだった。午前中、亀が池温泉の周囲を「政策」という視点で視察し、午後は一般参加者や町職員も交えて、「共生社会・健康づくり」「子育て・教育」「安全・安心」「活力(産業推進)」「交流」という5つの班に分かれて政策を考え、提言を行うというものだった。これは実際に伊方町の第2次総合計画後期基本方針計画の参考資料となるもので、生徒たちの提言が活かされる可能性もあるわけだ。私は一般参加者なのだが、学校関係者でもあるので、午前から参加した。しかも出前塾で、三崎中・瀬戸中の3年生とは顔見知りだ。来月には伊方中にも行く。よって中学生と会話するのも楽しみにしていたのだった。

午前中、亀が池温泉の周囲を回った。本校2年生(瀬戸中出身)と伊方中2年生、三崎中3年生と回ったのだが、温泉の建物の裏に公園があった。これまで2度ほど温泉に行ったことがあるが、その存在を初めて知った。昔この池には河童が住んでいたそうだ。九町地区の池のカニと住処を交換した。以来カニがこの池の主であるそうだ。(亀が池なのに亀ではない。笑)ところで、この公園、変なデザインになっている。生徒諸君とこの謎を解いてみた。実はカニのデザインだったのだ。この午前中の視察、なかなか面白かった。

生涯学習センターに戻り、町職員のAさんが加わった。3月末まで建設課におられて新講師の町営住宅の世話をしていただいたAさんで、現在は産業振興課におられる。私の班は「活力」だったので、Aさんが来られたようだ。生徒たちは真剣にワークショップをしていた。なんかJICA大阪にいるような気分になった。ただ、あまり口出しをしたくはない。ワークショップの方法のサポートに徹した次第。

中高生の提言の中から私が面白いなと思ったものをいくつか記しておきたい。①カニの公演でイベントを開催。②亀が池温泉に高齢者用のジムを作る。③3中学でいろんな部活ができるようにする。(各中学とも生徒数が少ないので、部活を選択できない。たとえばバレー部だけとかである。様々な部活ができるようなシステムをつくることに賛成した保護者の方の言によると、特定の部活をしたい子供のために、中学進学時に家族で八幡浜市に移転した例があるそうだ。)④地域みらい留学(=三崎高校の全国募集)を3年間だけでなく、1年間も可能にする。⑤街灯の増加とLED化の推進。⑥農業・漁業も含めた産業教育(インターン)の推進。⑦観光地などでの効果的な案内板の設置。⑧伊方町の関係人口を増やす取り組み。

実は、公営塾の講師数を増やすというのもあって、苦笑した。

ともあれ、実に意義深い1日であった。伊方町内の中高生が町に政策提言を行い、町がこれを実現する可能性もあるわけで、地方創生事業の中でも大きなワークショップだったと思う。本校のT先生が、これからもこのような機会を持っていただきたいと言われたのは、まさに本音だろうと思う。私も全く同感である。総合計画の後期基本方針などという大きな意義づけがなくとも、地域のことを真剣に考える中高生の意見を集約できる場が毎年あってもいいと思うのだ。関係各位にお礼を申し上げるとともに、是非毎年開催をお願いしたいと思う。

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