2019年8月1日木曜日

熱い夏に考えている2つの事

特需景気 https://webronza.asahi.com/photo/photo.html?photo=/S2010/upload/2018091400006_3.jpg
暑い夏である。いや熱い夏であるかもしれない。韓国は、今回のホワイト国除外の意味をいまだ分かろうとしない。これを経済制裁と言い切る傷ついたコギトが信じられない。「経済全面戦を宣言したとみなし、あらゆる手段を総動員して断固たる対応をとる。」と与党の院内代表が今日言ったそうだ。中国や台湾と同等の貿易体制になることが、経済全面戦争の宣言?それほどのことなのだろうか。全く理解に苦しむ。それにしても、あらゆる手段とは何か?断固たる対応とは何か?これも理解に苦しむ。反日というゼロ記号を唱えていれば、それでいいとしか考えていないような感情論だ。日本国民は、もううんざりしている。

ところで、私は今、うんざりしながらも、2つのことを考えている。
ひとつは、ネトウヨさんたちが、日本のマスコミを愚弄していること。日本の新聞やTVニュースをまともに見ていない私だが、在日の人々、あるいは帰化した人々がマスコミ関係者に多いという話である。よって、韓国に有利な報道をしているという批判である。これが事実なのかどうかはわからないが、以前、朝鮮総連が恫喝によって、マスコミに在日の人々を送り込んだという話があるらしい。マスコミ人は、基本的に左派的な反権力志向があるし、社内での在日への差別を否定する。したがって今は発言力の強い立場の人がいてもおかしくはない。
そもそも、世界的に見て、ユダヤ系はマスコミや映画界を牛耳っている。通信社にも多い。私などは、だから、どうした、と思う。マスコミが正義の味方であり続けることは極めて難しいことは歴史が証明している。恐ろしいのは、こういう反感から、反ユダヤ主義ならぬ反在日主義が沸き起こることだ。最近は、マスコミ以上にSNSなどの力が強まっている。それまで目にしなかった情報があふれている。もちろんリテラシー能力が問われるところだが、それは、大手新聞社だろうが、TVニュースだろうが同じことだ。
日本で、誰が在日であるとか、帰化した人であるとか、それを探ろうとする動きが起こることを私は警戒している。私の持論は、「在日だから何なのだ?」である。大阪生野区出身の私には、友人や教え子の中にも在日や帰化した人も多い。在日であることの告白を何度も聞いた。それに対する私の感想は「だから何なのだ?」である。結婚や就職の差別もあろう、だが、それに負けてはならない、結局はその人の人間力が大事である、としか言えない。彼らのマインドは日本人なのである。
今回のマスコミの動きや、戦略物資の違法な取引に関わったような人々は、一部である。まさに、ナチのニュルンベルグ法のように、祖父母までさかのぼって在日の人々を血や、ユダヤ教徒であるという代わりに韓国への忠誠度で規定するのか?そんなことは、日本国憲法が許さないはずだ。半島の傷ついたコギトの人々は感情的かもしれないが、日本は決して感情的になってはならない。日本は、反ユダヤ主義的な反在日主義を絶対に排するべきだ。

もうひとつ考えていることは、この韓国への極めて異常なほどの優遇は、どうして生まれたのかということである。特に戦後10年ほどの政治史は教科書では書かれないような、どうもわかならないところがあって、かなりの部分が謎である。(大森実の戦後秘史シリーズに詳しい。)私は、朝鮮戦争の特需で日本が復興のきっかけをつかんだことを受けて、その後の日本の経済発展をそぐ一手段として、韓国復興とその後の経済発展の礎を築くようにとの米国の指示が働いたのではないかと考えている。日本の政治は、事実上米国の意思を無視して進められたためしがないからだ。
米国の冷戦時代のドミノ理論の中で、韓国を豊かにすること=資本主義化を日本の使命とされた可能性が高い。この根底には、前述のように安全保障面がある。今回の韓国側のGSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)を破棄するなどという発言は、米国の意図を全くわかっていない愚言でしかない。米国も、そのあまりの傷ついたコギトに、辟易としているはずだ。

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