2018年10月17日水曜日

PBTの話(68) オリジナル模試

http://yagibamu.seesaa.net/article/444642655.html
EJUまであとわずかである。過去3年間の過去問をやり、解説してきたが、ここにきて、オリジナル模試を3種類作成した。

まずは、だいたい時事問題にからんだ地理の問題から始まるので、出そうなところを精選してみた。W杯関連でロシア、ハイパーインフレのベネズエラ、イスラエルとイランをめぐる中東、さらにNAFTAのアメリカ・カナダ・メキシコである。これらにに関連した地理・歴史・政治・経済などの複合問題をつくってみた。特に、アメリカの歴代大統領を戦後とそれ以前にわけて整理し設問もしてみた。これが、今年のオリジナル第1作目の模試の概要。もちろん全38問の四択主体(EJU様式)である。

第2作目は、条約の整理。EJUには、条約二関する問題が出てくる。戦争に関わる条約、国連などの人権に関わる条約、平和に関わる条約、環境問題に関わる条約、日本に関わる条約、EUに関わる条約などを、受験生の立場で表にして整理してみた。さらに、冷戦期の東ヨーロッパの情勢、アメリカ以外の現代史を飾った政治家にも触れてみた。

EJUの難度は年によって違うが、これまで出題されなかった分野も毎回数問ある。多くは、消去法で対処できるが、”あてもん”(関西弁で、わからないので勘で当てようとする問題)になる可能性が高い。担当者としては、”あてもん”にならぬよう、これまでの学習に関連性を持たせながら拡げようと思う。アメリカ大統領や現代史を飾った人物、東欧現代史などはその類である。

第3作目は、戦後の日本経済史に絞った問題である。まずは復習の基本事項をまとめたプリントを学習してから、高度経済成長期以降の経済成長率のグラフをもとに設問してみた。実は、この経済史、経済の基礎が出来ていないと全くわからない。最後の最後に整理していくという戦略だ。EJU対策も3年目。まさに石の上にも3年である。

模試を解説しながら、再度・再々度の復習を行っている。まるで、漆塗り技法である。ここに新しい学習の拡大を入れつつ授業を進めている次第。ところで、今日は、第2作目の模試/東欧史で、社会主義国とソ連の関係性などを確認していたのだが、問題の簡易年表にあるプロレタリア文化大革命について教えて欲しいという声が出た。かなりの横道にそれるが、中華系の学生が多いので教養のためにと論じてみた。
紅と専という、社会主義路線と実務的な資本主義路線の振り子のようなカタチで中国現代史は進んでいく。その中での文化大革命の位置を示すわけだ。当然事前の準備はしていない。記憶だけを頼りに語るのだが、四人組(今日の画像参照)の名前などすらすら書けたりして、我ながらよく記憶しているなと、自分で自分を褒めたい気持ちになったのだった。(笑)彼らは、人名を中国語で読んでくれる。日本語で言ってもダメ、全く通じない。この辺が日本では経験できない面白さなのである。

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