2018年10月4日木曜日

ザンビアの中国にNOと言おう

https://www.zambianobserver.com/anti-china-protester-lukuku-out-of-jail/
我がマレーシアのマハティール首相が、前政権の中国との関係にストップをかけ、この波は世界に波及しているように見える。マハティール首相は、アジア通貨危機の際に、IMFの融資を頑として受け入れなかった愛国者である。欧米の仕組んだ空売りから波及した経済危機を、欧米の資金で賄うことを良しとしなかった。結局マレーシアは、自力で経済再建することに成功した。こういう、無私のプライドがマハティール氏にはある。マレーシアの人々は、このカリスマ指導者を十分に尊敬している。国内の雰囲気も、中国本土の資本への警戒感がある。おそらく、マレーシアの人々は、ポスト・マハティールになっても、決して中国の植民地化を許さないだろう。そういう雰囲気がKLに蔓延している。

パキスタンでも、一帯一路の目玉プロジェクトである鉄道建設について、予算削減を打ち出している。このまま進めば、中国への負債でパキスタンが事実上の経済支配を受ける畏れありと言っているわけだ。
https://jp.reuters.com/article/pakistan-silkroad-railway-idJPKCN1MD0RI

同様に、アフリカ・ザンビアでも中国にNOと言おうという野党のデモが、首都ルサカで行われた。このままでは、借金のカタに中国が作ったインフラを奪われ、ザンビアは中国のモノになってしまう。中国はヒトラーに等しい、というわけだ。
http://www.afpbb.com/articles/-/3191641?cx_part=top_focus&cx_position=5

中国のアフリカ進出は、チャイナ・ファーストである事は確かだ。何より現地の雇用を産まない。人口圧で多くの中国の人々がアフリカを目差す。これは、アフリカにとっては、「時限爆弾」であり、現地の人々と中国人が対立し、やがて暴力を引き寄せるという意見に、私も同感である。中国の進出は、善意による国際協力ではない。あくまで中国ファーストで、旨みを得るのは、悪いガバナンスのアフリカの権力者だけである。アフリカを愛する私としては、中国の動きを好意的に見ることは難しい。

…「アメリカ・ファースト」も、「チャイナ・ファースト」も結局は、持続可能な世界を作る上では、決して有為ではないと私は思う。世界の政治指導者は、今一度国連のSDGsを読み直して欲しいと私などは思うのだ。ここには、世界の「正義」の道しるべが書かれている。日本も、教育勅語よりSDGsを子ども達に読ませるべきだと私は主張したい。これから育成すべき日本人は、持続可能な開発を推進する「地球市民たる日本人」である。

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