2018年10月30日火曜日

PBTの話(70) イレギュラー

MBMRの職員室より日本人会=PBTを望む/小さく見える青い看板はPBTの入り口である
PBTは帝京大学の系列校の1つなので、推薦入学制度がある。ありがたいのは、国公立大学や一部の難関私大との併願が可能で、合格すれば入学金などは返還されるというシステムである。したがって、私は私費生には国公立大学や難関私大を受ける際、帝京大学との併願を出来るだけするよう奨めている。今年は我がクラスから、7人が志望した。

ところで、出願書類には、当然ながらPBTの卒業見込み証明書や成績証明書はもちろん、各人の高校時代の離校証明書(マレーシアでは卒業証明書とは言わない)・成績証明書が必要である。留学する大学によって、この高校時代の書類に関する扱いがかなり違う。マレー語や中国語で書かれている書類は、日本語か英語に翻訳することが求められる場合がほとんどだ。この翻訳の証明も、日本で言うところの公証役場での証明が必要なところもあるし、日本大使館・領事館の証明を求めるところもある。(これは、中国からの留学生は在日本の大使館・領事館では可能なようだが、マレーシアでは不可能である。)なかなかヤヤコシイのである。

さて、帝京大学では、日本語訳のみだそうだ。今日、それがわかった。7人中4人が英語訳はすでに揃えてあるが、日本語訳をしていない。急いで対応を迫られたわけだ。実は、私のこれまで関係した大学では、こういう事例は唯一である(去年はかかわっていない)。勉強になったし、愚痴を言っても仕方ないので、放課後、PBTの進路ルームで、4人の学生と日本語訳作成に勤しんでいた。彼らはなかなか優秀で、午後7時段階であと一歩と言うところまできた。まあ、明日には完成すると思う。ふー。である。まさにイレギュラーな1日だったわけだ。

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