2018年10月6日土曜日

PBTの話(66) エコチャンバー

https://www.nytimes.com/2011/05/29/technology/29stream.html
既に、私費生の今年の受験は始まっている。現在、すでに出願しているのがA君である。すぐにE君の出願も開始される。この二人はWEBで出願し、スカイプで面接という手順である。昨日は、E君の面接練習をA君にも手伝って貰ってやっていた。実は英語の面接なので、私単独ではできないからである。(A君は英語がかなり堪能である。)質問もA君に考えて貰った。A君はリーダーシップもあるので、こういう風に指導する側にたてて育てるのが、彼の面接練習にもなるからだ。

さて、そのA君の志望動機にも、出願前に目を通した。彼は、なかなか面白いことを書いていた。「エコチェンバー」現象こそが、世界を分離させているのではないかという内容だ。彼は、将来国際機関に入って貢献したいという。そのためには、多文化共生や異文化理解を進める必要があるが、SNSにおけるエコチェンバー現象、すなわち自分と同意見のものばかりを選択して、反対意見を黙殺する現象が問題だ、というわけだ。

今日、こんなエントリーをしたのは、東洋経済オンラインの記事「杉田水脈擁護のドクマが蔓延する深刻理由 常識の欠如に無自覚な人たちが増えている」(天野妙)を読んだからである。https://www.msn.com/ja-jp/news/national/

大衆社会における他者依存心理とも関わっているようで、エコチャンバーは、極めて重要な問題であると私も思う。

ところで今、日本では、海上自衛隊の旭日旗を批判した韓国に対する反発が強いようだ。私も韓国の「恨」や「反日教育」には、うんざりしているが、彼らもまた、完全にエコチェンバーしているんだろうなあと思っている。国際法や他者の意見を黙殺している。そこに対話は生まれないし、相互理解も生まれない。由々しき事態だが、今の段階では、海上自衛隊が不参加することは当然かと思う。ネトウヨさんも、リベラルさんも、他者の意見にちょっとばかし耳を傾けようではないか。

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