2018年3月11日日曜日

3.11 あの震災から7年

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-news/news/20150320/
enn1503201204011-n1.htm
3.11である。東北を襲った震災から7年目となる。日本人の特性の一つは、過去を忘れることを得意とすることあると思う。良いことも悪いことも、他の民族に比べ、いとも簡単に水に流す。無常観もあるかもしれない。だからこそ、新しいものを受け入れることが出来、前進できるともいえるのだが…。

たが、この震災の傷は大きいし、未だ苦しんでいる方も多い。未だに福島県の移住者への心ない対応のニュースが時折聞かれる。時が解決するものもあるし、ないものも当然あると思う。震災対策は決して終わっていない。とはいえこの震災は、阪神大震災ともども「防災学」という財産を日本に提供した。我がPBTの学生の中にも「防災学」を学びたいという者もいる。おそらく、日本は世界でもまれな学問を発達させてきているようだ。過去に学び、未来に活かす貴重な経験を日本は積んできた。この経験を世界に発信することは、極めて重要な役割の1つだと思う。

震災では、世界中の多くの国から義援金が集まった。実にありがたいことである。特に台湾の人々の恩義は忘れてはならないし、先の台湾の地震の際に日本がいち早く駆けつけたのは、同じに日本人として当たり前のことだが嬉しい。こういう地道な繋がりこそが国際関係でも重要だと思う。

ところで今、日本の危機意識は、米朝の地獄八景亡者戯に向いていることは確かで、85%の人々が不安を感じているそうだ。これは相手が人知の及ばない「自然」ではない。だが、ある意味でフツウの感覚が及ばないトコロにあるような感覚がある。政治的にどう対処すればいいのか、私もわからない。51番目の州として、人種差別主義者の12点の男に期待するしかないのか?今回の米朝の会談についても様々な報道を見ると、かなり瓢箪から駒のような感じだ。感性だけで決めたような軽薄さが透けて見える。相手はその上手を行く人間のようで、まさに地獄八景亡者戯。人知のおよばない自然災害のような感覚を持っている。

防災学の基本は、事前に安全を確保するための政策創造と地域・各人のスタンスの構築である。すなわち政策はもちろんだが、各人の意識の問題が最重要だといってよい。私などは、平和を国是としてきた日本人の意識を実存的に高めることが何より重要な気がする。そのうえで、政府の動きを監視し、是は是、否は否と声を上げるしかない、と思うのだが…。

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