2018年3月26日月曜日

久しぶりに「深夜特急」再読。

スクールホリデーである。今日は久しぶりにゆっくりと休息を取っている。土曜・日曜と出かけていた(と、言ってもいつもの如くミッドバレーとブキッビンタンであるが…。)ので、還暦のオジイチャンは無理をしないのだ。(笑)今日は、久しぶりに沢木耕太郎の深夜特急を再読したので、そのエントリー。例の日本人会の無人古本コーナーで第2巻のマレー半島編があったので手に入れて再読した。やはり、沢木耕太郎の深夜特急はいい。私が中年パックパッカーというか、リーマンパッカー(サラリーマンのバックパッカー)を志したのも、この本の影響が強い。

マレー半島の部分だけ再読してみたら、バンコクから普通列車で南下し、沢木耕太郎はペナンで沈没したことを再認識した。妙な売春宿である。ここの女性達、ヒモさん、日本人の客、そして変な日本語を話す中華系のオーナーとの邂逅が綴られている。さてさて、実際のところ、ペナン島のどの辺になるのだろうと思いをめぐらせることができるのは、マレーシア在住の贅沢のような気がした。その後、KLを経て、マラッカへ。KLは沢木耕太郎にとってあまり面白い土地ではなかったようだ。誰かの本で読んだが、首都はあまり面白くないらしい。(もちろん例外もあるだろうが…。)マラッカでは、夕陽を見るために走る沢木耕太郎の姿に感銘を受けた。今はマラッカは開発が進み、海岸に気軽に行けない。この旅の時とはだいぶ様子が異なる。思えば、かなり以前の旅行記である。時の流れを感じることも事実だ。

ところで、沢木耕太郎の旅は、私がお手本にしたように「人」を見に行く旅だ。現地の人との邂逅が旅の全てのような気がする。もちろん、私も見たいところに行くが、「人」との出会いが大きなスパイスの役割を持っていると思う。観光地をバックに記念写真を撮りまくるような旅はしない。これは深夜特急を愛読書だと思っている私が、沢木耕太郎的な視野を自分にあえて課してきたような気がする。

久しぶりに、深夜特急を読んで、改めて感じ入った次第。

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