2018年3月3日土曜日

乱世になってきたという予感

http://countryballs.net/news/funny_usa_dreams/2014-05-25-614
先日から、乱世になっているような感覚が生まれたのだが、ここ数日の米・中・露の動きを見ていると、まさに乱世だといえるかもしれない。

米の12点男は、鉄鋼とアルミに関税をかけると脅している。ターゲットは中国らしいが、「貿易戦争」という極めて稚拙な語彙を使って勝利するとほざいている。国益を追求するのは、国政をあずかる全ての政治家の本分だと思うが、USスチールを救い、中間選挙対策であることは見えている。その反動は株価を始め、全世界に波及している。EUなどは鋭く反発しているし、国内からも馬鹿な経済政策だという批判が吹き出している。
1929年の世界恐慌で、各国が保護貿易に走った故に第二次世界大戦が起こった。この反省をもとに、戦後、パクス・ブリタニカからパクス・アメリカ-ナに変化した。アメリカはモンロー主義を脱し、国際協調を第一義とした。経済的には基軸通貨・ドルと自由貿易が旗印だった。しかしもうすでにそんなアメリカは存在しない。G0どころか、わがままな世界のお荷物である。そんな危険な国が、金本位にしばられない基軸通貨・ドルを自由に操れるという事実が恐ろしい。

中国では、習氏が任期を延ばし、王朝化しようとしている。これはこれで、極めて危険な状況だと私は思う。よく授業でヨーロッパの社会類型で、自由な個人と不自由な共同体の二重構造を示すが、中国は、科挙以来、これが逆さまなのだ。トップに君臨する中南海こそ不自由な共同体なのである。支配される側は自由な個人であるのが中国の特徴である。すなわち、民衆は常に自由に動く。人民解放軍もしかり。それだけ中国は内戦の可能性が高い。そもそも一つの国として見るのが無理がある。そんな中国を長期政権が支配すると、いつかほころびが出る、と私は思う。
グローバル化した現代では、中国の危機は、アジアの危機であり、世界経済崩壊の危機でもある。経済格差をどうにかしないと、中国の民衆は立ち上がるだろう。その時人民解放軍もどう動くか不確かだ。極めて危険だと私は思う。

ここにきて、プーチン氏が新しいロシアの核戦略を示して見せた。エネルギー大国として地位を確立すると共に、強いロシアの皇帝を演じて見せているようである。シリアでの成果をもとに再選をめざしているようだが、米国が米国だけに、いらぬ力の入れようであると私などは思う。国内でのプーチン批判も以前より強いようだ。

各国とも国益を追求するのは結構。当然の話ではある。ただし、国際協調を常に念頭に置かねば取り返しがつかなくなることを歴史は教えている。ドイツ皇帝のヴィルヘルム2世は、均衡外交の同盟関係を築いたビスマルクを失脚させ、3B政策を取る。権力を握った者は前任者との差異をことさら強調したいらしい。12点男の反オバマ政策のようなものだが、そこに自己保身や慢心や自己顕示欲といった煩悩が強く内在している場合、およそ成功した例は少ない。

比較的理性的に対応しているのがEUであるようだ。日本はアメリカのポチ化がかなり強まっていて、心配でならない。
…この乱世を乗り越える人材は、果たして出てくるのだろうか。

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