2018年1月18日木曜日

PBTの話(6)手塚治虫考

http://artgallery.co.jp/shop/tezuka_hanga.html
国費生の研究発表が、今週はずっと5限目に行われていた。私も出来るだけ参加するようにしたのだが、今日は手塚治虫の研究発表の最終局面に間に合ったというのが実際のトコロである。(今年は我がクラスの進学の関係で抜けられないことが多かったのである。)

今年は昨年と違った日本の人物が研究発表のテーマになっていた。その中でも手塚治虫というのは、なかなか面白いと思う。彼らが研究発表時に挙げた代表的作品は、鉄腕アトム、ブラックジャック、リボンの騎士であった。うーん。手塚作品は莫大なので、どれを選ぶかとなると悩むが、私はリボンの騎士を外して「火の鳥」を入れるべきだと思う。

手塚作品は重要なテーマがそれぞれあって、その内実に迫るモノが多い。私は手塚ファンであるとは言えないが、「火の鳥」の大テーマである「生命」はかなり重く、各編もシチエ-ションがそれぞれ豊富で名作中の名作だと思う。

鉄腕アトムに関しては、「少年」という価格の高い月刊誌に連載していた関係で、実はあまりなじみがない。有名な割にアニメも案外見ていなかったりする。当時の労働者階級の息子には高嶺の花のような漫画だった。

不思議なテーマだと思うのは「ジャングル大帝」である。あえて、生態系の頂点に立つ肉食獣のライオンが草食に移行するという、かなり無理なテーマである。トップに立つということの苦悩を手塚治虫は描こうとしたのかな、などと邪推する。

意外に研究発表するのには難しい人物のような気がするのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿