2018年1月7日日曜日

私家的 都市の文化人類学資料

我がコンドミニアムには、エレベーターのガラス付きの掲示板に様々なお知らせが載っている。何時いつに防虫剤を撒きますよとか、何階の何号室でメンテナンスをしますよとか、の情報が英語と中国語で記されている。昨日、妻と買い物に出かけようとエレベーターに乗ったら、このコンド全体の統計資料が載っていた。なかなか興味深いのでエントリーしておこうと思う。

我がコンドは3棟あるのだが、3棟全体の合計資料だけを記しておこうと思う。買い取って住んでいる世帯は170(46%)、賃貸契約で住んでいる世帯は129(35%)、空き部屋が71(19%)である。(棟によってほとんど比率は同じ。)

空き部屋比率の約20%というのは、他と比較したわけではないが、予想どおりかなと思う。我がコンドは歴史があって(悪く言えば古い)、賃料も妥当なので意外に人気のコンドなのである。最近はどんどん突貫工事で新しいコンドが建てられ、工事の不備がそこかしこに出てきて、住んでいる人は大変らしい。タイルがはがれたとか、水回りが悪いとか、新しいが故に様々なトラブルがあると聞く。KLのコンドをよく知る人は、新しいから良いとは思っていないようだ。我がコンドは古いのにメンテナンスがいいという評判である。と、いうわけで稼働率はまあまあというわけだ。それより、買い取って住んでいるオーナーが多いのにびっくりした。

次に、マレーシア国籍と外国人の比率。これが面白い。3棟トータルで、44世帯(34%) VS 85世帯(66%)で、外国人の方が多い。ということは外国人で買い取って住んでいる世帯もあるわけだ。さて、その国別。1位は我が日本人。47世帯(55%)である。続いてインド人24世帯(28%)、中国人7世帯(8%)、イラク人・パキスタン人が2世帯ずつ(2%)、1世帯(各1%)なのが、北朝鮮、イギリス、フィリピンとなっている。妻と2人で驚いたのは北朝鮮の住人がいたことである。

ちなみに、中国人やインド人はマレーシア国籍か否かは全く概観では解らない。よって、我がコンドは、とにかく日本人世帯が33%を占めている、ということがわかった次第。意外に多いのだが、同じPBTの先生方以外はあまり合わない。車で外出する人がほとんどだからかもしれない。

私の住むタマンデサは、日本からの駐在員が多く住む高級住宅街のモントキアラにつぐであろう日本人の多い地域である、ということの1つの実証資料になるとは思う。私家的なマレーシアの都市の文化人類学資料である。

0 件のコメント:

コメントを投稿