2017年1月9日月曜日

EVでシーク教徒と出会う。

http://www.j-sd.net/motorcycle-helmet/
マレーシアには、インド系の人々も1割弱住んでいる。クアラルンプールはもう少し比率が高いと思うが、その多くはインド南部のタミル系の人々である。とはいえ、北部のパンジャブにルーツをもつシーク教徒も時々見かける。男性はターバンを巻いているので、すぐわかるのだ。

これまで、世界各地でシーク教徒の姿を見た。香港やナイロビなど、シーク教徒が多いのは、当然ながらイギリスと関係の深い土地である。

私のコンドにもシーク教徒が住んでいることがわかった。帰宅時のエレベーターでいっしょになったのだ。思わず、「シーク・ピープルかい?」と聞いてみた。実はシーク教徒はなんとなく威厳があり強面(こわもて)であることが多いのだが、マレーシアに住む彼は、かなり温厚な感じの人だった。「そうだよ。」「私は世界中でシークの人々と会ったよ。ナイロビとかトロント(カナダ)とか。」「おお、トロントにはいっぱいいるよぉ。」という感じで会話が進んだのだった。「じゃあ、バイバイ、またね。」と彼は先にエレベーターから降りたのだった。

いやあ、久しぶりにシーク教徒と話したのだった。ところで、マレーシアのシーク教徒はおもしろい。バイクに乗っている人を時々見かける。もちろん、マレーシアでもヘルメット着用は義務なようであるが、シークの人は被っていない。いや、被れないのである。

以前、学生たちに、「シーク教徒はヘルメットは免除なのかい?」と聞いたことがある。すると、「どう考えても…無理でしょうねえ。」と笑っていた。きっとポリスもそう思っているはずだ。こういう多文化共生のための”ゆるさ”みたいなものは、南国のマレーシア的で、私は好きだな。

0 件のコメント:

コメントを投稿