2015年11月29日日曜日

JAXAの超音速機研究開発

http://fuzz.gulu2.net/archives/7051.html
TVでこれまた偶然だが、JAXAの超音速機開発の話をやっていた。昔、超音速機・コンコルドがロンドン~ニューヨーク間を飛んでいた。実は、昔々、ニューヨークのケネディ空港から市内に向かうバスの窓から、コンコルドを見たことがある。ニューヨーク一人旅の幸先の良さに感激したのを覚えている。ところが、このコンコルド、凄い衝撃音を発するので、飛べなくなってしまったのだった。この衝撃音、ソニックブームと言って、音速を超えるとN字型の波形で地上にぶつかるらしい。

物理は極めて苦手だが、TVでは、わかりやすい解説をしてくれた。後部機体にあえてさらに波を作るようにすると、とがったN字型ではなくゆるやかなN字型になるそうである。凄いな。スウェーデン北部で、この理論を実験するJAXAスタッフを、この番組は長期間(4年間)追いかけていたようだ。実験は計3回。気球で高々度まで逆さの機体を上げ、落下させ、機体に内蔵させたコンピュータで制御、水平飛行に移し音速を超えさせる。この時のソニックブームを測定するわけだ。一度目は、機体が不安定になり失敗。2度目は天候不順。3度目にやっと実験に成功する。

結局、この機体のソニックブームは、コンコルドの1/4程度だった。大成功である.。もちろん、開発はこれからだし、おそらく50人乗り程度の旅客機になるだろうとのこと。とはいえ、飛行時間の短縮は半分とはいかないが、それに近くなるとのこと。

MRJが、ようやく初飛行したばかりだが、この超音速機研究開発、頑張って欲しいものだ。おそらく実用化させるのは、かなり先のことになるだろうし、客席50席なら、エコノミー席などあるわけがないので乗れそうにないが…。(笑)

蛇足かもしれないが、こういうJAXAの研究に政府は金を惜しむべきではない。国益とか、経済効率とか、そういう話ではない。宇宙開発とともに、人類益的な研究であると私は思うのだ。

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