2015年11月27日金曜日

ホロコースト人権学習の感想

水曜日の人権学習の感想を、試験前なのだが時間に余裕があるクラスの世界史の授業を使って、3クラスで、10分ほどの短時間でで書いてもらった。

最も印象に残ったのは、ビルケナウでの凄惨な状況を集約した「灰の記憶」の映像(6分ほど)と、アウシュビッツの壁に残った爪痕の画像であったようだ。多くの生徒が、ホロコースト関係の画像を初めて見たようで、かなり大きな衝撃を受けたことがわかった。

私もそうだったが、同じ人間がこのようなことができるのか、という感想を述べる生徒も多かったし、「道具的理性」を教えた関係で、自分がドイツ人であったなら、命令されればやっていたかもしれない、という思索をしたものもあった。

「本が焼かれたら、次に焼かれるのは人間である。」という、リルケの言葉も強く印象に残っているようだ。私が強調した今もホロコーストと同様の差別や人権侵害が行なわれているということも、よく理解してくれているようだ。それは、同時に、大きな気づきであったようだ。もちろん、生徒によって差はあるけれど、自分で調べていきたいとか、もっと勉強していかなくてはならないという、嬉しい感想も多かった。私としては、それで十分である。

今日のの画像は、パワーポイント・最後の1枚。アウシュビッツのガス室の爪痕の画像が、アニメーションで消え、シャロームの文字が浮かぶ。

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