2015年11月23日月曜日

パリのムスリム「共生への叫び」

http://mainichi.jp/shimen/news/20151120ddm001030189000c.html
TVで、こんな映像が流れていた。パリで、男性が目隠しをして立っている。彼の足元には、こう書いてある。「私はイスラム教徒です。人々は私をテロリストだと言います。もし、私を信じていただけるのなら、ハグしてください。」

そして、疑心暗鬼な観衆の中で、ハグしていく人々が現れる。私は、短い映像だったが、思わず涙した。いかにも、フランス的な品性にあふれた「共生への叫び」である。

フランスは、宗主国でありながらシリア難民には人気がない。多文化共生を国是としながら、経済格差が激しく、しかも政教分離政策で公立高校での女子生徒ののヒジャブ着用禁止など、イスラム教徒から見て、強い差別に繋がっていることが周知されている。要するに、多文化共生は、破綻の一歩手前に追い込まれているのだ。とはいえ、個人の自由を尊ぶことでは世界有数の歴史をもつ。このイスラム教徒の男性も、その個人一人ひとりに訴えかけているといえる。

YouTubeを調べてみたが、日本語によるサーチでは見つからなかったのが残念。

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