2015年9月5日土曜日

10月の人権講演会に向けて2

Mさんのアフリック・アフリカHPでのアフリカ便りのチャガの人々の画像 
http://afric-africa.vis.ne.jp/essay/business01.htm
京都からMさんに御足労願い、10月7日の人権講演会の打ち合わせを昨日行った。これまで、様々な学校(知友の先生方がいるO大付属高校I校舎でもされていて驚いた。)などで講演をされておられるので、そのパワーポイントを見せていただきながら、お話を伺った。いやあ、久しぶりにアフリカの話を満喫したのだった。

Mさんの文化人類学のフィールドはキリマンジャロ山麓のチャガ人の村落だ。キリマンジャロコーヒーの生産者・商人としても有名で、高学歴者が多いので政府の役人を多く輩出しているキリスト教徒の村だということだ。ふと、私が、「ケニアなどでは、都市で死亡したとき、ハランベーをして(地縁で資金を出し合う)、故郷まで遺体を運びますが、タンザニアでは如何?」と質問したら、「タンザニアでもあります。」という答え。

そこから都市と村落の文化人類学的な、極めてマニアックな話になった。小川さやかさんの「マチンガ」(インフォーマルセクター)の話から、タンザニア人の上手く嘘をつく話。新人のJOCVなど大いに悩まされるそうだ。だが、これは彼らの生きる知恵。アフリカに学ぶ部分だ。成功者と情の経済。葬式と呪術の話…。話は、どんどんアフリカ人の本質的な部分にまで及んでいく。

経験と学識に裏打ちされたアフリカ論は、聞いていて実に楽しい。とはいえ、今回の講演は生徒相手である。こういう専門的な議論は理解できないだろう。だが、Mさんの懐は深い。本校OBの柔道家として、JICAでのボランティア経験者として、さらに文化人類学の研究者として…。きっと、本校生徒、というより後輩達に最もマッチした話を用意していただけるだろうと確信した。

ちなみに、話の中で、多くの相識の名前が出てきた。京大のアフリカ地域研究科の先生方や研究者は当然だが、荒熊さんの名前が出てきてびっくりしたのだった。(笑)アフリカ学の世界は、国際理解教育学同様、狭そうだ。

講演会が楽しみである。Mさん、よろしくお願いします。

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