2015年9月12日土曜日

毎日 次期国連事務総長の話題

国連本部・歴代事務総長の写真
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毎日新聞に、次期国連事務総長の話題が載っていた。どうやら、初の女性事務総長が誕生するような情勢らしい。この国連事務総長は、総会で1人の候補者が拍手で選ばれるのが慣例らしい。そこに至るまで、安保理の常任理事国5カ国の承認が絶対条件のようだ。5カ国は拒否権を使えるからで、選出に対する透明性という話も出ている。一方で、女性がトップになっていないことへも批判があるのだという。

下馬評では、東欧地域からの事務総長選出が未だ行われていないので、”東欧(の女性)から”という感じらしい。最有力なのは、ユネスコのボコバ事務局長(ブルガリア)らしい。その他にクロアチアの外相(女性)やスロベニアの大統領(男性)の名前も上がっているという。

ちなみに、これまでの事務総長の出身国は、ノルウェイ、スウェーデン、ミャンマー、オーストリア、ペルー、エジプト、ガーナ、韓国となっている。

ただ、東欧地域は、米露間の調整が難しいという見方があるらしく、ニュージーランドの前首相でUNDP総裁のクラーク氏(女性)の可能性も囁かれているという。なるほど、アジアから離れて見れば、オセアニア地域も選出されていない。

国連事務総長というと、かなりの権力をもっているような感じだが、やはり安保理の常任理事国のパワーの前に、なかなか国連の理想を貫けそうもない立場だ。先日の日経でも、WFPなどの経費がかなり逼迫していおり、難民や紛争地での食糧援助削減が進んでいる、との記事が載っていた。この辺の理想と現実の狭間で、なんとか調整していかねばならない立場ようだ。

ところで、国連事務総長の話となれば、先日の中国の軍事パレードの話になってしまう。もうすでに様々な批判がマスコミを賑わしたが、私も、国連に一筋の希望をもっている一人なので、なんとも情けなく感じた。中国が常任理事国のメンバーであり、参加するべき国連の事情(たとえば、中国が国連予算の分担金を大幅に増やしてくれるとか…。)があるのなら仕方がないが、次の自国の大統領選挙に色気を示しているという話がクローズアップされたのなら、自国の国益、いや自分の野心で動く事務総長ということになる。これは、批判されて当然だと思う。国連事務総長こそ、世界で最も私心のない人であるべきだ。

http://mainichi.jp/select/news/20150912k0000m030120000c.html

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