2015年2月11日水曜日

日本百名山ひと筆書き

卒業式のVTRのために、ひたすらDVDから画像を取っていたら、妻が横でTVを見て「槍や、槍。」とか、「綺麗なあ。」とか騒いでいる。何かと見てみると、NHKで、山登りの番組をしていたのだ。「日本名山ひと筆書き=グレイトトラバース」という番組らしい。仕事がひと段落したので、TVを見た。私が見だしたのは、北海道に入ってからだ。

7ヶ月にもおよぶ人力だけの旅。屋久島から始まって、海はカヤックで渡り、山から山までは徒歩という、途方もない旅だった。BSで、ずっと放送して、これは総集編らしい。我が家ではBSをほとんど見ないので全く知らなかった。

北海道最後の利尻富士に挑む姿は実に感動的だった。カヤックで利尻島に向かう。悪天候の隙をついての命懸けの航海である。二度も転覆し、見ていたこちらにも力が入る。途中から見たのに、利尻を制したときは、私も大いに感激した。

ところで、私が感じ入ったのは、田中さんが疲労で足を痛めて6日間の絶対安静を、実家の富良野で言い渡された時の話だ。冬が迫ってきている。結局きっちり6日間安静して旅立つ。焦って安静日数を減らしていたらどうだったか?また利尻島に向かう際、天候の予測を信じてカヤックを出すわけだが、なんとかたどり着く。もし躊躇していたら、どうなっていただろう。

人生は、まさにそういう決断を迫られることの連続である。

ふと、今年の3年4組を振り返ると、2度大きな決断を迫られたことがあったなあと思うのだ。一つはCMの件で担当のI君をSHR後、叱った時。(昨年のブログのWICKEDエントリー「佳境」と「前三後一」の間にあたる。)クラス代表のT君は「先生、みんなの前で叱らないでください。雰囲気が悪くなります。」と抗議してきた。団長のA君は「できれば、俺に相談してもらえればよかったです。俺がなんとかします。」と抗議してきた。2人の反応は当然。それでいい。だが、あえて皆の前で叱る必要があったのだ。もうひとつは、先日(昨年12月17日)エントリーした欠席と遅刻が累積した時である。…担任もまた、そういう決断に迫られることの連続である。そんな事をTVを見て思い出したのだった。

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