2012年4月1日日曜日

タンザニアの革命児 島岡氏

島岡強という人がいる。タンザニア、ザンジバル島に渡り、柔道を現地の青年に教えている人だ。「我が志アフリカにあり」という著作を書いた島岡由美子は奥さんである。この本は、島岡氏に出会い、結婚しアフリカに渡っていくまでを描いている。とにかく、この島岡氏、破格の人物である。詳細は是非、奥さんの著作を読んでほしいところだが、最後の最後に、その人格の秘密が開かされる。(びっくりしたというか、なるほどというか…。)

私がこの本を読んで感動したのは、島岡氏の父親のセリフだ。「アフリカで革命を起こすのに、お前は学歴や技術を必要とするのか(趣意)。」と一喝するのだ。全くの徒手空拳で南アフリカのアパルトヘイトをぶち壊しに行こうとするのだが、そのアパルトヘイトが終わってしまう。結局革命家にはならなかったが、タンザニアのサンジバルで柔道を裸一貫から教えて、アフリカにいる日本人の中でも異彩を放っている人なのだ。彼を支援するNGOのブースも毎回ワンフェスに参加している。

何故急に島岡氏の話をエントリーしたかというと、今晩、テレビ大阪(全国的にはテレビ東京系列だろうか。)で、18:35から放映される『世界の秘境・辺境で…”がんばる日本人!”』という、非常にクサイ(大阪弁でダサイの意)タイトルの番組があり、その④に、「タンザニアに25年!弟子2000人”革命児”と呼ばれる男」というTV番組表の文字を発見したからである。だいたい、『!』を連発するTV番組に、ロクなものはない。私は『!』を使う事を極力避けているし、見るのも好きではない。品格の問題だと思うのだ。

島岡氏が、このような番組の取材に応じた、というのは意外だ。ブルキナのIさんは、ホント最高の好々爺であるが、島岡氏は決して本を読む限り好々爺ではないのだ。『情熱大陸』といったシリアスなドキュメンタリーならわかるのだが、こんな過大宣伝的バラエティー的番組にはふさわしくないと、私は思っている。

見ようかな。あえて見ないでおこうかな。

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