2011年5月4日水曜日

トーゴの『ブードゥー』土偶の話

DODO WORLD NEWS が届いた。何回かこのブログでも紹介しているが、「道祖神」というアフリカ専門の旅行会社の雑誌である。夏に向けてアフリカツアーの紹介が満載である。ホント、60万円ほど、オカネが天から降ってこないかなあと思う。(笑)
さて、今回の記事の中から面白いものを紹介したいと思う。ブードゥーの話である。ブードゥーはハイチなどで盛んなアフリカが起源の民間信仰で、ゾンビで有名である。小川弘氏という美術商の方の『アフリカ美術入門』というコラムで、「ブードゥーの祠の祖先像」(トーゴ)について書かれていた。

ガーナからトーゴにかけてエヴァ族、アジャ族、フォン族と同系の文化圏にブードゥー教が信仰されているようだ。(調べてみると、さらに東のベナンが、ブードゥーは多いそうである。)ブードゥーとは、彼らの住む全ての世界に存在する、生命を支配する神秘的な力を表す言葉で、最も良く知られる工芸品は、金属製の洗練された彫刻(王家の主人用)や真鍮などで覆われたり包まれたり結びつけられたりした木製の彫像であるらしい。今回紹介されているのは、神殿や祠に置かれている焼き物である。儀礼に使われるらしい。

底が開いていて空洞になっている。(壺の逆さまのカタチ)生け贄の供物の体液が頭部から滴りその線が腰のまわりまで染みになっているので腰の部分から下は土の中に埋められていたことがわかる。…なるほど。

トーゴの首都ロメから20km位北に行ったところにフェティシュマーケットと呼ばれる占いに使われる市場があるそうである。牛や猿の頭蓋骨、カメレオンの干からびたもの、蛇、鳥、蛙などあらゆる動物の死骸。その市場に近づくと異様な臭いがただようらしい。小川氏は、そこで新品の「土偶」を手に入れたんだとか。なんとなくかわいらしいが、いったん祠に安置され何度か生け贄の儀式を経ると神秘的な力が宿っていくらしい。

以前にも書いたが、南アでこのような呪術の店に私は入ったことがある。面白いよなあ。アフリカの文化人類学。嗚呼、天からオカネ降ってこないかなと思う私であった。

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