2011年5月3日火曜日

毎日新聞の署名記事から

首相官邸
毎日新聞の今日の朝刊に、震災の第一次補正予算成立を受けて、政治部長古賀攻氏の「ポスト菅を明示せよ」という署名記事が載っていた。大筋を紹介するとともに、少し引用したい。
政界で「菅やめろ」の声がかまびすしい。なぜこんな事態となったのか。3.11以降の首相の振る舞いに第一義的な責任があるのは間違いない。初動の段階でますべきことに集中せず、やる必要のないことに手を出しすぎた。大震災発生直後、政府の最高指揮官として、全省庁が一体的に動く体制を即座に整えるどころか、「現場主義」「政治主導」にこだわるあまり、救援物資の速やかかな搬送に手間取った。原発を視察し必要以上に事故処理に口を出した。人事権の乱発や会議の乱造も、指揮命令系統の混乱を招いた。こうした点を批判されると強弁を繰り返す。

『国民は全知全能の神を求めているのではない。国民の痛みに心を砕き、公平無私で事に当たるリーダーであってほしいだけだ。』
『菅首相ではその任を全うできないという主張は理解できる。ならば誰がいいのか。与野党を超えて答えを明示すべき段階だ。』
『ポスト菅が小沢一郎民主党元代表の復権にすり替わってはいけない。鳩山由紀夫前首相に代表される空疎な言葉遊び政治に戻されても困る。まして巨額の復興予算にすり寄る野合など許されるはずがない。』
『日本政治の正念場だ。首相を選ぶ権限は国会にしかない。もし菅氏とは別の人物を見いだせないのなら、菅おろしに連なる人々は力量不足を恥じ、児戯のような「政局ごっこ」からきっぱり手を引くべきだ。』

なかなか小気味の良い署名記事だと私は思った次第。私としては、一刻も早く別の人物を見いだして欲しいところ。復興に向けて、日本の士気を鼓舞できる人物が、今必要だ。

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