2010年11月17日水曜日

最長片道切符の旅 取材ノート

 今日こそは、ゆったりとした日々を過ごせるかと思ったが、やっぱり多忙であった。1時間目。MW校の留学生のJ君が昨夜ネンザしたらしい。さっそくI先生や担任のT先生、養護教諭のS先生と協議。結局授業の関係でT先生が病院へ。私は、土曜日のオープンスクールに間に合うように、国際交流通信の研修旅行の特集のためのポスター撮影。(近日公開予定)2時間目。地理Aの授業にMW校留学生が4人入ってきた。これから帰国まで私の地理Aを受講する。これまではJ君1人だったので日本語7、英語3くらいだったが、英語9、日本語1くらいの授業。サバイバルイングリッシュの臨界点に達した。今年のMWsは明るい!盛り上がったが、私のパワーダウンは凄かった。3限目、国語科の地理Aの授業。4限目、久しぶりにY先生と松屋町のきたなシュラン(4月9日付ブログ参照)へ。明日2限目のMWsの日本文化論の為のプリントを作成。5限目、国際交流通信製作・完成。美術部の予算執行書類作り。6限目、後輩の口の悪いI先生と喫煙しつつ郵便局へ。彼は何十回目かの禁煙宣言をした。(笑)放課後、2年生のLHRの進学指導で来校してきた昨年度の卒業生と歓談ならびに、MWs/・ホスト生とミーティング。…結局なんやかんやと走り回っていたのであった。

 こんな時、非日常に突入したくなる。そんな深層心理からか、先日新しい新潮文庫を手に入れていた。「最長片道切符の旅 取材ノート」である。作者は今は亡き宮脇俊三である。宮脇俊三の鉄道シリーズは、昔から好きで、ほぼ完読してきた。私は鉄道ファンであるとは思わない。時刻表を見るのもめんどくさいし、汽車や特急の名前も知らない。だが、宮脇俊三を読むと、非日常に入れるのである。鉄道に乗って旅している私が、紙面の中にいるのである。しかも今回の文庫本は、私が最も好きな「最長片道切符の旅」のネタ本である。当然北海道の広尾から始まる。期待に胸膨らんだが、北海道が終わった時点で読むのをやめてしまった。北海道の地名、例えば、音威子府とか興部とか、弟子屈とかいう駅名が出てくるだけで胸躍ったが、本州に入ると、なんだか疲れてしまったのだった。どうも、非日常に入れない。

 それは何故だか、考えてみた。それは取材ノートであるからだ。宮脇俊三の生のメモは貴重な資料だが、読者にとって、作者の日常を覗いているような違和感があるのだ。作家は、この日常を非日常と感じれるように再構築するゆえに作家なのであろう。「最長片道切符の旅」本編は名作だが、取材ノートは表に出す必要がないと私は思った。
 私のブログも、今日の冒頭の駄文のように、日常をただ、メモ書きのように記したところで、何も生まない。そう、本校生やOB・OGなら属性もあり面白いかもしれないが、一般の方々には属性はない。そんな日常をどう再構築するかが、私のブログにとっても重要なのである。これが、更新300回を越えた今の率直な気持ちである。

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