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https://www.nippon.com/ja/features/h00226/ |
文化庁のデータ「宗教年鑑」(2021)によると、神道系48.5%、仏教系46.4%、キリスト教系1.1%、その他4%で、人数で換算すると人口の1.5倍になる。これは宗教法人からのデータであるからで、アンケート調査では、何らかの信仰を持っている人は2~3割という結果が出ることが多いらしい。
現代の日本社会は、どの宗教・宗派を信仰しているかは、さほど重視されず、無信仰を自認する場合も含め信仰を意識することが少ない。NHKの調査(ISSP国際比較調査/宗教2008)では、無宗教49.4%、仏教34%、神道2.7%、その他1.1%、プロテスタント0.7%、カトリック0.2%で、宗教を信仰していると答えた人は38.7%であった。
神の存在については、①神の存在を信じない/8.7%、②神の存在はわからないし方法的に明らかにできない/19.2%、③神がいるとは思わないが超自然的な力はあると思う/23.2%、④神の存在を信じるときもあるし信じない時もある/32%、⑤疑問に感じるが神は存在すると信じている/1.9%、⑦神の存在に疑いを持たない/4.3%となっている。
時と場合によっては人知を超えた宗教的な存在を肯定する意識を持つという③④が半数以上を占めている。また多くのものに神の存在を感じたり、祀ったりする気持ちについて、理解できる/25.9%、どちらかといえば理解できるが52.9%で汎神論的な感覚も多数となっている。前述のように宗教を信じない=無宗教が49.4%であっても、単純に無神論者・不可理論者が半数とはいえないといえる。
ギャラップ社による2017年の調査では、日本は29%が無神論者で中国についで2位になっている。これは、一神教世界の欧米から見た場合であり、ここまで記した「神」が一神教の神というよりも、日本神道的八百万の神や仏教の諸天なども含むものとして見たほうが妥当であると思われる。授業で扱っている世界価値観調査も同様であると思われる。
まあ、基礎的な資料としてはこれくらいかと思う。
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