2025年7月13日日曜日

PP 世界価値観調査の日本2

次に「自己表現・多様な価値観を認める」が、この位置にあることについての考察。これには、日本の価値観のオリジナル化という視点と、和辻哲郎の「間柄的存在」という視点で解説した。

日本文化の重層性と仏教・儒教のオリジナル化を説いた(ここには大分時間がかかる。笑)後、使った画像は大谷選手の高校時代の曼荼羅。朱子学的な理気二元論と林家の上下定分の理が見事に昇華しているといえる。これは、生徒諸君にとっても理解しやすそうであった。その他東京駅の新幹線の7分間の清掃と出発時のお辞儀の話や、スーパーやコンピ二の店員さんのプロフェッショナリズムの話も加える。

そして最後に、私が鉄板的に使う川端康成のノーベル賞受賞講演「美しい日本の私」で、間柄的存在をまとめた。現在売られているものは無味乾燥な表紙になってしまったが、以前の講談社新書の方がはるかに良いと思う。(笑)

いわゆるキリスト教社会の欧米諸国の個人主義とは一線を画す故にこの位置にあると、言えるのだった。

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