2021年11月7日日曜日

卯之町散歩3/開明学校

民具館の目の前に、明治15年に開校した開明学校(小学校)があり、今は教育資料館になっている。あまり期待していなかったのだが、この中には貴重な教育に関する資料があり、実に感慨深かった。

まずは、教育勅語である。解明っ学校の教育勅語は、掛け軸になっていた。おそらく御真影とともに奉安殿に安置されたいたものだと推測する。学生時代、教育史のレポートとして教育勅語について書いたことがあり、私は前の方を少しだけ暗唱できる。昔々、東京神田の古本屋街で修身の教科書を見つけて持っていたのだ。そもそも文章としては知っているけれども、掛け軸として見たのは初めてである。

次に、先日エントリーした質実剛健の元となった戊申詔書が展示されていた。調べて間もないので、余計に感慨深い一所懸命に字句を追ったのであった。

その他にも、福沢の学問ノススメなども展示されていた。私自身は福沢はあまり好きではないのだが、こうして有名な書の本物を目にする機会はそう多くない。水戸で大日本史の本物を見た時以来の感慨にしたったのである。また、敗戦直後の黒く塗りつぶした教科書も展示されていた。これも本物を見たのは、初めてだ。

その後、高野長英の隠れ家を見に行った。蛮社の獄の高野長英。宇和島の伊達宗城は、松平慶永、山内容堂、島津斉彬と共に幕末の四賢侯と呼ばれるほどの人物である。蘭学好きで、高野長英を庇護した。先日、エントリーしたとおりで、実に感慨深い。

というわけで、卯之町散歩、天気はもうひとつだったが、実に実り多かった一日となったのだった。

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