2021年11月24日水曜日

視察ラッシュ1日目を終えて

愛媛県のK町の視察がまず終わった。町長が来られるとのことで、緊張したが、もっと緊張したのが、伊方町の教育長・事務局長・教育室長が勢ぞろいして付き添われていたことの方が緊張した。(笑)

我がチームは、私が授業を2時間している間に、指示していた準備以上のことをしてくれた。この事が嬉しい。明日・明後日も迷惑をかける。期末試験直前で、生徒対応の準備が多忙な時期に、申し訳ないのだが、なんとかうまく対応してもらわねばならない。ちょっと心苦しいが…。

ところで、三崎高校が凄いのは、自明の理だが、何故未咲輝塾も注目されるのだろうか。それは、学校との連携がうまくいっているからだろうと思う。

私は、塾長である前に、教師である。学校の動きがよくわかること、教師が多忙であること(特に三崎高校は小規模校でかなりタイトである。)を熟知している。今日も申し上げたのだが、もし大阪の学校に公営塾があったとして、教師は最初から塾講師を信用するか否か。答えは絶対に否である。このことが分かっていることが最も重要ではないかと思う。幸い、我が塾の講師陣は、全国の公営塾の中でも指折りの精鋭であると思う。三崎高校の先生方も、徐々に彼らの力量を認めていただいたが故に、学習指導・進路指導を任せていただいているのである。

全国の公営塾の多くの若い講師は、自分たちの力を過信している可能性がある。様々な取り組みを企画していくことに塾の存在意義を認めているフシがあるが、謙虚に学校をサポートすることに徹する姿勢が学校の信頼を得る王道であると私は思う。

未咲輝塾のコンセプトは、単純明快である。三崎高校に地元生を集めるために、進学実績を上げる、これが第一。中学生を子に持つのは、生産年齢の世帯である。過疎化に悩む地域では、高校進学のために他地域へ流出することが最大の問題なのである。高校が無くなるなどということがあれば、その地域の死活問題に直結するわけだ。伊方町で言えば、八幡浜市内の3高校への進学を町内唯一の三崎高校へ向かわせることが絶対的に必要なのである。全国募集で志願者数を増やし分校化を防ぐのも重要だが、地元生に来てもらう事、これが何よりも重要なのである。

三崎高校は、これがうまくいっている。今年の1年生は、特に優秀な地元生を獲得できた。全国募集で、優秀な生徒も集まってきている。未咲輝塾は、その尖兵として精一杯の努力をしていくしかない、私はそう考えている。

…きれいごとのコンセプトなどいらない。そういう意味では、泥臭い塾であってもいいと思っている。

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