2021年11月4日木曜日

英国陸軍の名称の話

https://www.meta-defense.fr/ja/2021/03/18/
妻がYouTubeを見ていて、それを傍らで聞いていたのだが、世界史的に面白い話題があった。イギリスの海軍も空軍も、名称の前にROYAL(王立)がついているが、陸軍にはつかないらしい。しかも、陸軍は、名目上議会の許可に基づいて臨時に召集・編成されることになっているとのこと。

その理由は、ピューリタン革命時に、クロムウェルの共和国軍が国王軍を破り、チャールズ1世を斬首したことに関係する。共和政が終り、王政に戻った後チャールズ2世がこの共和国軍(ニューモデル軍)と対立していたためである。

このあたり、詳細に調べるとなかなか面白いのだが、結局のところ、チャールズ1世の後を継いだジェームズ2世が名誉革命で亡命し、権利の章典が成立、ジェームス2世がつくった常備陸軍を明文化して否定したのだった。

今は平時においても常備軍だが、建前上はそのままで、ROYALがつかないわけだ。こういう話は実に面白いと思うので、備忘録的にエントリーした次第。

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