2021年11月3日水曜日

三崎高校文化祭 ’21 考

私にとって3回目の三崎高校文化祭。これまでとはまた違った趣があった。最大の特徴は、伝統芸能のパフォーマンスである。今年度第1回コンソーシアムで、三崎高校は様々な地方創生の活動をしているが、地域として最も期待している事と違うという意見が出た。それは、地元の祭りへの積極的な参加であったのだ。これは、公立高校にとっては、実に難しい課題だ。祭りは、当然ながら宗教的な行事である。私は、このやりとりを聞いていて、うーんと唸った。どこまで可能なのか。コロナ禍によって、今年も三崎祭が中止になったのを受けての三崎高校の答えが、この文化祭での伝統芸能のパフォーマンスであったのだ。

あくまで、伝統芸能として、みさこう生が地元生徒・県内外の生徒を問わず、有志として希望者が、地元の方々の指導を受けながら伝承する、というカタチをとったのだ。これは良いアイデアだと思う。

私は、この伊方町の伝統芸能について、詳しいことはわからない。まずは太鼓があり、獅子舞があり、鹿の被り物をした5人の太鼓チーム、巫女の格好をした女子の舞の5つ。それぞれの衣装も素晴らしく、熱のこもった演技だった。私自身は、こういう伝統芸能には、ほとんど属性がないだが、素直に感動した。何故なら、生徒たちが昼休みや放課後、中には真っ暗になった野外で練習している姿を間近で見ていたからである。それも、塾生がほとんどでよく知っている生徒が頑張っていたのである。

来賓として、町教育長、町内の三中学校の校長も来られており、演技の後、同様に感動しておられた。町内の三崎高校の評価はさらに上がったはずだ。町内唯一の高校として、伝統芸能を継承していくという行為は、地元を愛する地域の皆さんの心を打つ。

三崎高校の分校化→廃校化を絶対に阻止するという強い意志が伊方町にはある。それは、町内の三崎高校が無くなると、中学生を就学させている生産年齢人口世帯の減少に即繋がるからである。実際、八幡浜市の高校に進学させるため、一家で引っ越したという事例は多いのである。だからこそ、全国募集、新寮の建設、新バスの購入とできるかぎりの支援をしいる。我が公営塾の存在もその危機感の延長線上にあるのだ。

今回の文化祭は、そういう意味で、三崎高校にとっても大きな分岐点になったのではないか、という気がする。私は来年の文化祭を見ることはない。だが、この伝統芸能の伝承は続けていって欲しいと思う。

一方で、午後の部では、愛媛大学ダンス部とのコラボも続いている。こちらも、県下の国立大学との連携を進める上で、極めて重要だと私は思う。今回の文化祭で、小規模校が生き残る道を必死で模索しているように私は強く感じた次第である。

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