2020年6月7日日曜日

米中両政権の迷走 考

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28286380Y8A310C1000000/
アメリカの大統領閣下は、コロナ対策でも楽観的な対応で失敗し、さらにミネソタ州の白人警官による黒人への殺人事件に対してのデモ、さらに暴動に対し、軍を派遣するなどの強硬策をちらつかせたことで窮地に立っている。どうやら大統領閣下は国民感情を読み違えたようだ。現時点で、白人の多くの人々はこのデモに好意的(78%)、また特に大統領閣下の支持基盤であるキリスト教福音派も批判、不支持が増えているようだ。中でも、解任したマティス国防長官の批判もかなりのダメージを与えているようだ。このままでは、11月の再選が極めてアブナイ情勢である。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19848

中国でも、習近平が目標としてきた貧困撲滅はうまくいっているとの全人代での姿勢に対して、首相である李克強首相が真っ向から批判するような記者会見を行った。「中国の平均年収は3万元だが、月収1000元の人も6億人いる。」結局、始末書を書かされたという報道があるが、本来なら失脚モノらしい。共産党内におけるNo1の習とNo2の李の権力闘争は、若干習が勝っているに過ぎない状況だというわけだ。習近平体制も窮地に立っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f24d7aaf8f64784a0fef763bbd4492486c71eab

…私が危惧するのは、第一に、大統領閣下は再選のために何をするかわからないということである。すでに、アメリカはオーストラリアとインドを反中国連合に引き込んでいるようだ。おそらく、イギリスは当然入っているし、暗黙の了解で日本もその中に入れられているだろう。
第二に、中国の分裂である。習近平の勢力は、趙紫陽の勢力がアメリカや香港に多くの資産を持っており、それをつぶそうとしているという情報もある。いつしかエントリーしたが、人民解放軍は党の軍隊であって、鄧小平以来、その軍事費は自分たちで稼いでいる。大戦前の軍閥のような状況である。党の人脈と繋がった人民解放軍も分裂する可能性がある。そうなると、何が起こるかわからない。現在の尖閣諸島近辺の動きは、その前兆なのかもしれない。

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