2017年3月14日火曜日

IBTの話(86)第3回定期試験

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昨日から、F38の学生の定期試験が始まった。私の社会科というか「総合科目」は、今回T先生の地理分野が85%、私の公民分野の準備学習が15%という配点で、1教科にまとめての実施にした。今回から60点未満の生徒は追試験を受けなければならない。(昨年までは50点だったのだが、様々な理由でハードルが高くなった。)とはいえ、学生諸君は、T先生によれば、かなり頑張ってくれたということである。私の試験範囲も同じである。

4月から新クラスになるが、この試験結果、特に日本語の能力がその編成に大きく左右するらしい。特に、社会科は日本語の能力の上に乗っかっているといっても過言ではない。幸い、11月のEJUでは、世界平均を大きく上回る成果をだせたが、これも日本語の先生方の努力の賜物であると私は思っている。特に、読解能力や漢字能力が大きくものを言う。その意味で、中国系の学生は、中国語世界にあって漢字に親しんできただけに、マレー系の学生より日本語習得には有利である。

しかしながら、11月のEJUの試験の最高点は、マレー系の学生だった。血のにじむような努力をしたのだと思う。その辺が教育の面白いところでもある。いかに努力するようにもっていくか、教育実践には、正解はない。学生も毎年変わるし、様々な方法を試しながら経験値を積み、その上で最良の方法を見つけ出すしかない。

先日、IBTの全体会議があって、本年度の反省を行った。時間の関係で、校長先生のおっしゃりたいことは会議では語られず、文書として職員室に張り出されてある。それを読み、全く同じ事を考えておられると実感したのだった。私の日本での経験値は、もちろん無駄にはならないが、日本流にやればよい、というのではない。マレーシアならではの、新たな問題、新たな挑戦がある。私には、そういう環境にあることが嬉しい。「理想に生きることをやめた時、青春は終わる。」ー私の座右の銘を実践に移すことが、まだまだ続きそうだ。

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