2017年3月24日金曜日

IBTの話(89)4月から新担任

昨年12月に卒業したF36Aクラスの川柳
3月の授業は今日で終わりである。来週はスクールホリデーで4月3日までIBTは休みとなる。(と、言っても私は一時帰国しないし、旅行にも行く予定もないので出勤するつもりでいるのだが…。)

実は、4月からF38Aクラスの担任をすることになった。だいぶ前に校長先生からお話を伺ったのだが、今日の昼休み、いよいよ学生たちにも情報公開されたわけだ。IBTでは、普通、日本語の先生方が担任をされる。日本語能力の向上がIBTではなにより重視されているからである。ところが、様々な事情が重なって、私が私費生文系のクラスを担当することがベターだということになったようだ。まず、今年は文系志望の学生が少なくて、昨年の3クラスから2クラスになっていること。12ヶ月コースの文系特進コースが成立しなかったことで、社会科の授業は予定よりかなり少なくなったのである。パートナーのT先生は日本語教師の資格も持っているが、これから先のことを考えると、なんとしても社会科教師としての経験を積んで欲しい、それで地歴分野はT先生、公民分野は私と、文系の生徒が多くなると皮算用して今年の教科分担を明確にしたのだが、私など週6コマ(90分×6)になってしまった。要するに暇なのである。きっと遊ばせておいては、日本語の先生や他教科の先生にシメシがつかない、ということで担任をさせようということになったに違いない。(笑)と、同時に、私費生の進学指導を強化したいという指示があった。昨年以上の成果を期待されての登板でもあるらしい。(そういう期待値的な評価をいただいているようだ。)

前任のH高校で、1年から3年まで最高のクラスづくりをしてきた。もうこれ以上はできないと思って、卒業式の時に「H高校では2度と担任はしないつもりだ。」と宣言した。生徒を称える気持ちと同時に正直な気持ちであった。だが、まさかまさかで、マレーシアで担任をやることになるとは…。嘘をつかないのが私の教師としての信条であることは教え子たちはよく知っている。まさかまさかのマレーシアでの担任だし、私が担任したの最後の卒業生たちも、その座を譲ることにきっと納得してくれるはずだ。嘘をついたわけではないけれど、最後の担任宣言は、かなりはっきりと言ったので…。(笑)

1年間しかIBTを経験していないが、私費生の進学指導は極めて大変な仕事であることだけはよくわかった。まず志望校に合格させるのも大変だが、諸書類の翻訳、志望校との連絡、合格した後の生活の相談やビザ関係の指導など、横で見ていても疲れるほど、大変な仕事なのだ。だが、それを承知で校長先生が指名して下さったわけで、その大きな期待に応えなければならない。正直な気持ちを吐露すると、担任が大好きな私としては実に嬉しい。さてさて、まだまだ理想に生きることになりそうだ。

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