2014年5月30日金曜日

日経 井上陽水の氷の世界

今朝の日経の文化面に、井上陽水が「氷の世界」をメインにしたツアーをしている、という記事も載っていた。へぇーと思ったのだ。私の高校時代は、拓郎・陽水・かぐや姫の時代だった。私は、拓郎派だったが、もちろん、陽水もかぐや姫も大好きである。妻は、完全に陽水派である。妻によると、拓郎は、田舎っぽく、陽水には都会的センスがあると、いつも主張する。(笑)特に、大人になってからの曲には、その差が歴然だというのである。

なるほど…と思うこともある。たしかに陽水の歌詞は洗練されている、と思うのだ。「心もよう」を始めて聞いた時は衝撃を受けた。この曲は大ヒットし、アルバム「氷の世界」が出たと思う。「あかずの踏み切り」「氷の世界」「帰れない二人」「小春おばさん」…。名曲ばかりである。特に歌詞がするどい。

ただ、高校生だった私には、拓郎は「陽」であり、陽水は「陰」の関係にあった。私は、拓郎の「陽」を好んだのだと思う。

「傘がない」は陽水の、ある意味プロテストソングだ。「都会では、自殺する若者が増えている。今朝来た新聞の片隅に書いていた。」と、くる。だが、問題は今日の雨であり、彼女に会いに行きたいのに傘がないと歌う。拓郎の代表的なプロテストソングは、「晩餐」だろう。「僕らは夕食時だった。(リフレイン)つけっぱなしのTVだったから。(リフレイン)岡山で戦車が運ばれるとニュースで伝えていたけれど。僕らは食べる時間だったから。」新聞の片隅とつけっぱなしのTV。両方とも、若者の政治へのシラケを歌っているのだが、まさに「陰」と「陽」である。

好みの問題だと思うのだが、陽水が、今「氷の世界」を歌うことに違和感はない。だが、拓郎が「人間なんて」や「伽草子」をメインにツアーしたとしたら、正直違和感を感じてしまう。でも、私はやっぱり拓郎派なんだなあ。(笑)

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