2014年5月17日土曜日

団Tシャツの杞憂

http://www.shiki.jp/navi/news/renewinfo/024015.html
本校の団活動では、毎回団の色をベースにしたTシャツをつくる。体育祭の時に着用する、まあユニフォームだ。3年生としては、そのデザインなど全てをまかされる。昨日の金曜日が、団メンバー全員のサイズや色指定(緑色でも何種類かある。)の締切日だった。木曜日の放課後に、特別活動部から、3年生の担任団に、2クラスしか提出されていないと連絡があった。我が4組もまだだった。Tシャツの担当者は、責任感のある子なので大丈夫だと思ったのだが、ふと不安がよぎった。1・2年生のサイズ表(クラスの名簿にサイズをそれぞれ書き込むことになっている。)が、まだ完成していないのではないか、という不安である。特に、1年生には長欠生徒がいて、その対応に困っているのではないか?

こういう運営上の締め切り厳守は(日本と言う極めて効率性を重視する社会では)重要な教育活動だと、私は思っている。さて、うちの生徒がサイズ表の催促をしに、1・2年生を回るとして金曜日は少し特殊な日なのだ。1・2年生は、武道科と体育科である。5・6限は専攻実技という授業で、各人の専攻する柔道とか野球とかいった実質上クラブ活動の授業なのである。終礼のSHRなしという場合も多い。

出勤後、私は1・2年生の時間割を調べてみた。2年生など朝のSHRを逃すと4時間目の数学だけが、全員にアピールできる時間だということがわかった。これは、SHRで「どうなっている?」と聞いていては間に合わないかもしれない。そこで、まだ誰も来ていない教室の黒板に、1・2年生の時間割も含め指示を書いておいた。「SHRに遅れてもいいから対応せよ。」

すると、職員朝礼の5分前に、担当者が職員室に走ってきた。どうやら、あと提出だけだったらしい。「なーんや。」私の心配は杞憂に終わったのだった。だが、多くの生徒は、私の黒板に書いた指示を見たはずだ。物事を進めるということは、緻密な作業だ。勝利からの逆算が必要である。締め切りに間に合わせるために、どれだけ多くのことを思索し実行する必要があるか。それを教えたかったのだ。

さすが3年生。これまでの経験でちゃんとやってくれていたし、私の意図するところを充分に汲んでくれていたと思う。担当者の顔にちゃんと書いていたのだ。「ご心配、ありがとうございます。でも、大丈夫ですよ~ん。」(笑)

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