2014年5月7日水曜日

アフリカの原理主義の暴走

マララさんのナイジェリアの少女拉致へのメッセージ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140507/k10014270881000.html
ケニアでのイスラム原理主義の報復が止まらない。報道によると、3日モンバサで、市中心部でナイロビから到着した混雑したバスに手榴弾が投げ込ま18人が死傷した。さらに翌日、ナイロビでも高速道路を走行中のバス2台で爆破テロが起こり、65人以上が死傷したという。ソマリアに本拠をおくアルシャバブ系のテロだと言われている。

さらに、ナイジェリアのイスラム原理主義、ボコ・ハラムが、大変な事件を起こした。キリスト教系の学校を襲い、女子生徒を多数拉致したのだ。これはさらに大きな衝撃を世界に与えた。彼女たちを売り飛ばすという声明を発表したのである。

サブ・サハラ=アフリカで南アを抜いて、GDP1位になり注目が集まる経済大国ナイジェリアだが、政府のガバナンスは極めて脆弱なことを露呈した。世界中からも非難が集まっている。当然のことだと思われる。

アメリカは救出に向けた専門家チームを派遣するという。このまま、アフリカのイスラム原理主義者たちが暴走を続けることを、世界が許すことになれば、冷戦後の混迷はさらに増すことになる。これは、フツーのイスラムの人々も同じ思いではないかと私は思う。アッラーがこのような暴走を是とするとは決して思わない。

それにつけても、一神教の世界は我々にとって理解することが難しい。白黒があまりにはっきりしていて、対立が対立を呼ぶ世界である。構造的暴力を確立した欧米側も正義だとは言えない部分もあるが、今回の事件、あまりに痛ましすぎる。これが、神の描いたシナリオだというのだろうか。

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