2014年5月27日火曜日

タンザニアのマサイマーケット

http://www.on-the-pla.net/diary/2011-11/diary2011-1110.html
世界一周デート(吉田友和・松岡絵里著/幻冬舎文庫)上巻・アフリカ編で、最も面白かったのは、タンザニアのマサイマーケットの話だ。アルーシャから、「ダラダラ」(乗り合いバス:ケニアで言うマタツー)を乗り継いで1時間半。原色に満ち溢れた、”ザッツ・アフリカ”の世界だという。(笑)

マサイが愛する赤い布や車のタイヤを使った黒いサンダルが青空商店に並び、女性用の布カンガが山積みになっている。食用の緑のバナナが巨大な房ごとに埃っぽい地面に置かれ、トマトやじゃがいもなどの野菜やマメも並んでいる。と言ってもマサイの主食は牛乳と牛の生血、祝いの時には肉である。吉田氏の表現をかりれば「ザ・肉食系」となる。マーケットのニョモ・チョマ(スワヒリ流の肉のバーベキューの店)には山羊の生首が網の上に乗っていたりする。その店の奥の広場には、赤い布をまとったマサイ族の男たちがぎっしりと、まるで赤い海のように集まっており、牛や山羊などの家畜の取引が行われていた。牛は一頭50000シリング(約6万円)かららしい。

マーケットの帰りのダラダラでの話。子供は助手席に座ることが多いらしい。そこに座っていたおじいさんが、窓からお母さんの手で5歳くらいの子供を受け取った。赤の他人のひざの上でおとなしく座っている。さらに、赤ちゃんを連れたお姉さんが、赤ちゃんを窓から助手席に入れた。男の子のひざの上には赤ちゃん。助手席は三段重ねである。二人が感心していると足元の生きたニワトリが泣き声をあげる。マサイマーケットは、家に着くまでがマサイマーケットだったという話だ。実に楽しい。

…私もブルキナで、トゥルカナのマーケットを覗いたことがある。ゴロンゴロンというサヘルに近い街の近く。こちらは、赤い布ではなく青いターバンが特徴的だった。ほんとアフリカのマーケットはワクワクするのだ。

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