2014年5月8日木曜日

日経 春秋 ポリオ緊急事態宣言

http://www.jomf.or.jp/include/disp_text.html?type=n100&file=2011010105
日経の今朝の朝刊・春秋にポリオの話が出ていた。以下はその要旨である。

安保デモで騒然としていた1960年はポリオ大流行の年で、5000人が感染、300人が亡くなった。翌年、当時の厚相が決断し、冷戦下のソ連から生ワクチンを1300万人分を緊急輸入し、患者は減少した。80年を最後に日本はポリオ患者は出ていない。WHOは先日パキスタンやシリアなどでのポリオ感染拡大を受けて、緊急事態宣言を出した。背景には、甚だしい貧困、戦争、内乱。国際社会の力を集めて挑まねばならない。09年、世界の半数を占めていたインドは数年で制圧した。危機は克服できるのだ。

…日経の春秋の筆者は、当然ながら、このポリオがナイジェリアの固有種で、ボゴ・ハラムのイスラム原理主義者がシリアやパキスタンに進出したことで拡大しているという、恐ろしい事実をご存じないらしい。先日の京大の公開講座(3月29日付ブログ参照)で私も知り、驚愕したのだが、なんとも悲しすぎる事実である。春秋の指摘は当たっている。さらにその底に深い闇があるということだ。

…ずっとナイジェリアの少女たちの安否を気にしている。ウクライナも大変だが、また南シナ海も大変だが、私には彼女たちのことが気になる。私が同年代の女子高校生と常に接しているからだと思う。あまりに不条理である。その加害者であるイスラム原理主義者たちもポリオに犯されている被害者で、それをさらに世界の最貧困地域に撒き散らしている加害者でもあるわけだ。悲しすぎる構造的暴力である。西側の人権団体も、その事実を知るべきだ。結局のところ、貧困の撲滅しかないのである。地球市民として、そんなことを考えている。

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