2014年5月21日水曜日

内田樹・中田考「一神教と国家」

今日も毎日新聞の夕刊に、ボゴ・ハラムの犯行らしきナイジェリアでの爆破テロのニュースが載っていた。118人が死亡したらしい。さらに中央アフリカのキリスト教徒とイスラム教徒の対立から、少なくとも39人の子供が殺害され、153人が負傷、6000人以上が武装勢力に取り込まれた(ユニセフによる)と報じられていた。

少なくとも日本では、ますますイスラムの立場が悪くなっていくように感じる。私は仏教徒だが、教師として、地球市民としては、異文化理解を進めながら多文化共生を進める立場にある。これらの問題の全てが宗教対立ではなく、経済格差なども絡んだ構造的なものである、という前提のもとで異文化理解を進めるべきだと思っている。

内田樹と中田考(同志社大学の一神教センター元教授)の対談「一神教と国家」(集英社新書本年2月19日発行)を今、読んでいる。極めてタイムリーで、しかも示唆に富む内容である。

ここで中心的に語られているのは、グローバリゼーションと国家の問題である。このお二人の切り込み方は鋭い。まだ途中なので書評は避けるとして、イスラム原理主義=悪という概念にストップをかける必要がある、と感じてきた次第。今日も採点作業後で、両肩が痛むので、完読後に、この本の内容についてはエントリーしたいと思う。

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