2014年5月24日土曜日

アルバニアのオイルライター

エレサレム在住の息子夫婦から、父の日・母の日のプレゼントが送られてきた。毎年ありがたいことである。今年は、先日旅したと言うアルバニアのオイル・ライターである。国旗をデザインした、いかにもというライター。オイルの瓶(プラスチックだが…。)も、黒いケース(これもプラスチックである。)いかにもと、いう感じ。息子夫婦のみやげ物のセンスはなかなかのものだ。(笑)

決して豊かではない留学生生活を送っているのだが、夫婦で力を合わせて頑張っているようだ。2人はともに筋金入りのバックパッカーである。きっと、コツコツと旅行資金を溜めていたのだろう。LCCを使えば、安価でバルカン半島まで足を伸ばせることができたようだ。おそらくは、かなりの貧乏旅行であったのではないか、と思う。アルバニアは、日本にいると、およそ旅行先として浮かばないトコロである。今年の元旦にエントリーした書評で、アルバニアについて書いたが、なかなか面白そうな国なのである。

私は、自分が生きてきた時代は今よりも幸せだと思っている。高度経済成長時代だったし、どんどん豊かに便利になってきた。今は全てが便利すぎるような気さえする。だが、一点だけ今の方がはるかにいいと思うのは、世界各地に容易に旅できるようになったことだ。学生時代、インドに行きたかったが、到底かなう夢ではなかった。妻との新婚旅行も中国の桂林に行きたかったが、ツアーで1人30万円以上。到底かなわなかった。そんなわけで、私が海外に出れたのは35歳の時だった。だから、息子夫婦の生き方には、大いに肯定的なのである。と、いうより、息子をバックパッカーに追い込んだのは、私たち夫婦なのである。(12年10月11日付ブログ参照)高2でアイルランド一人旅に行かせたのは、今でも間違いではなかったと思っている。私たちが出来なかったことを子供にして欲しいと思うのは、親というものの宿痾なのかもしれない。

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