2011年3月31日木曜日

続・其 微衷ヲ憐ミ継紹ノ人アラハ

昨年春撮影の正門ヨコの山桜
いよいよ本校教員としての私の実存は、あと3時間となった。なんとなくホームページを見てみたら、情報科のI先生のたゆまぬ努力によって、私の作品でもある国際交流通信がしっかりと記録されていた。
なかなか嬉しいものだ。なんとなく最後のメッセージを残しておきたくなった。

本校教職員の皆様へ。お世話になりました。いろいろなことがありましたが、これからも本校のことをよろしくお願いいたします。キノコ先生の言葉ではありませんが、本校生は手のいれがいのある生徒たちです。ほおっておくと学力は伸びません。激励して、激励して、手を入れてやることで大きく伸びる子たちです。こんなありがたい生徒達に接することが出来る喜びを強く感じて、これからも頑張って下さい。本校のことをを、くれぐれもよろしくお願いします。

本校現役生へ。(私のブログを読むな!と言ってありますが…)自分の進路を、自分で見つけて努力するのが、本校の伝統です。「人間は自由の刑に処せられている」とはサルトルの言葉ですが、自分の道は誰も引いてはくれません。ましてこのようなグローバリゼーションの最中では、他者にも自分にも負けてはいけません。でないと夢はつかめない。あきらめの悪い先輩が受験に勝利してきました。α波(自分に自信を持ち、前向きな気持ち)で最後まで、頑張って欲しいと思います。

本校OB/OGへ。みんなには、「地球市民」として生きることをお願いしてきました。決して難しいことではないと思います。南アのプレトリアで会った慶応の女子大生の話を何度か、したことがあります。彼女は、卒論のために、ガーナ、ケニア、南アとHIVエイズの政府資料を集めに来ていました。大学がその費用を出してくれたそうです。彼女は、HIVエイズの撲滅をライフワークにしたいと言っていました。ちょうど私がジンバブエに生徒の質問を持って旅立つ日でした。彼女の「地球市民」としての生き様に感動したのでした。私は7年前、生徒指導部長の時2学期の始業式で、全校生徒に始めて話し、6年前の自分の学年のイングリッシュセミナーでのスピーチでサバイバルイングリッシュで話しました。今春の国語科3年の卒業生には、最後の授業で話しました。この慶応の女子大生のような子を育てたい。そう思ってきました。OB/OGは、その思いを十分受け止めてくれたと思っています。国際協力士となる卒業生もいる、JICAや国際機関を目指す卒業生もいる、ESDの後継者を目指す卒業生もいる、民間企業に行っても地球市民という志をもってくれる卒業生もいる。「其 微衷ヲ憐ミ継紹ノ人」を多く育成してきました。もし自分の理想でない場所にあったとしても「地球市民としての志」があれば、「其 微衷ヲ憐ミ継紹ノ人」です。私は、最後の最後まで「其 微衷ヲ憐ミ継紹ノ人」を激励していきたいと思います。いつでも連絡をしてきて下さい。

大阪市立南高等学校に幸あれ。

2 件のコメント:

  1. いつもお世話になっているOBのK.I.です。
    先生がH高校に転勤される前に,アメリカに行くことができて本当に良かったです。
    私もやっと「南高校」を卒業できました。
    先生が転勤されるH高校は,私が高校生の時に部活の関係で,何度も行ったことがありますので,またお邪魔させてもらいます。
    南高校に行くことができ,そして先生と出会うことができ,本当にうれしかったです。
    先生がどこに行かれようとも,先生は私の先生であり,私は先生の教え子であることは一生変わりません。
    これからもお世話になります。
    私ももうすぐ青森に帰ります。
    私は世界で活躍するような人間になれるかどうかわかりませんが,私は私なりの「地球市民」を描いて生きたいと思います。
    先生も新たな場所で夢を追い続けてください。

    返信削除
  2. こーちゃん、コメントありがとう。頑張るよっ。青森に帰ったら少しで良いから被災地を自分の目で見てきて欲しいと私は思っている。それも大きな「地球市民」としての勉強だと思う。ではまた会おう。さらに大きくなって帰っておいで。

    返信削除