2020年7月5日日曜日

続マウントラッシュモアの7月

https://www.kirkpca.org/
先日、エントリー(6月26日付 マウントラッシュモアの7月)したが、かの大統領閣下は、マウントラッシュモアで、それまで禁止されていた花火を前夜祭で打ち上げ、独立記念日を祝い、コロナ対策もせず7500人を集めたらしい。抗議行動をしていたネイティブ・アメリカンの人々は道路を封鎖したらしいが、排除されたようだ。

大統領閣下はコロナの話は一切せずに、「キャンセルカルチャー」の話をしたようだ。南部連合の指導者の彫像を各地で引き下ろしている運動を非難し、彼らを「怒りに満ちた暴徒」と呼び、「この国の歴史を消し去り、英雄たちを侮辱し、我々の価値観をかき消し、子供たちを洗脳しようとする、情け容赦のない運動だ」と述べた。さらに大統領令で、記念碑や彫像の破壊を処罰する大統領令を出し、彫像の破壊は最長10年の禁固刑とすると強調した。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20121

…いかにもブレスビテリアン(スコットランドのカルヴァン派:長老派)の信徒らしい発言である。大統領でありながら、黒人やネイティブアメリカン、ヒスパニックは天国に行けない、切り捨ててよい「非隣人」であるという信念を私などは感じる。大統領閣下は選民意識を強烈に持っている。しかも反知性的だから、このような発言が可能なのだろう。
https://president.jp/articles/-/27104

…アフリカ系アメリカ人である黒人には彼らのDNAに刻まれた意識がある。ネイティブ・アメリカンにもDNAに刻まれた意識がある、もちろんヒスパニックにも。白人でもカトリックやモルモンなど多種多様なDNAに刻まれた意識がある。かれらのコギトは、隣国のように嘘で固められ、教育で洗脳された「傷ついたコギト」ではない。現実の歴史を多くのアメリカ人は知っている。

…アメリカは多文化共生を「人種のるつぼ」という表現から「人種のサラダボウル」という表現に変えた。これは、決して完全に混じり合うことはできないという悲観ではなく、互いの良さを認め合うべきであるという前向きな楽観だと私は思っている。アメリカでは、教育の場で、ネイティブとの歴史、アフリカ系アメリカ人の奴隷労働や解放、公民権運動についてもきちんと教えている。だからこそ、知性的な白人の人々も、今回のミネソタ州の事件に立ち上がったのだ。こういう事実を大統領閣下は認識してるのだろうか?と思う。まあ、知性的な白人は大統領閣下の支持層ではないだろうが…。

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