2020年7月8日水曜日

イランの核とイスラエル

https://www.jnfl.co.jp/ja/business/about/uran/summary/centrifuge-cascade.html
先日、イランの核施設(ウランの濃縮を行う遠心分離機を開発する施設)で火災がおきたが、イスラエルのモサドによる破壊工作だとニューヨークタイムズが報じたそうだ。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200706/k10012499721000.html

遠心分離機は、ウラン濃縮の核心的な装置で、マンハッタン計画では様々な形態のの分離機を同時に試し、最も生産性の高い装置を大量生産し、濃縮に成功した。日本でも理研で軍の要請を受けて核開発に着手したがこの分離機をどういう形態にするかで迷っているうちに空襲で破壊され、核開発は頓挫した。それくらい重要な施設なのである。

核施設内に侵入し、強力な爆弾を仕掛け、脱出するためには、極めて優秀で訓練された人間集団が必要である。これができるのは、イスラエルのモサドしかいないというわけだ。なるほどと納得するしかないが、イランは報復に出るだろうか。直接攻撃に出ないまでも、レバノンのヒズボラやガザのハマスを使って代理攻撃を仕掛ける可能性が強いが、イスラエルは倍返しで報復するだろう。
中東世界に核を保有させるわけにはいかないという信念がイスラエルにはある。自己が生き延びるためには、あらゆる手段を取るだろうと思う。その善悪は別として、それがイスラエルなのである。

現在の世界は、中国へ視点が集まっているが、中東でも新たな火種がついた。さあ、再選に向けて大統領閣下はどう対処するのだろうか。

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