2017年5月16日火曜日

北朝鮮危機 機が熟したのか?

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北朝鮮危機について、私は実は極めて重大な局面を迎えているのではないか?という強い危惧を抱いている。どう考えても先日の弾道ミサイル発射が大きな岐路になったような気がするのである。

理由その1。中国の習近平のメンツを最大限につぶしたこと。一帯一路の国際会議は、中国に取って巨大な国際的プロジェクトであり、その開催日に合わせ新型の弾道ミサイルを打ち上げた。この会議には北朝鮮の代表も招かれ、中国が与えた市場経済移行の最後のチャンスであったにも関わらずである。会議が終わり、中国はどう動くか。このまま黙するとは思えない。

理由その2。米国のトランプがFBI長官を更迭したことで、野党の民主党だけでなく、与党の共和党からも十分に「弾劾」に匹敵するのではないかという強い動きがあること。こういう内憂がある場合、たいてい外患に国民の目をそらすのが常套手段である。支持率の低下を一気に底上げする必要に迫られたトランプは戦勝という好機を狙わざるをえない。今なら、空母レーガンも横須賀を出ている。打撃空母艦隊が並立している。

理由その3。韓国大統領選で親北派の文氏が当選し、THAADの配備云々で米国ともめていること。この配備を解くとしたら、かなり韓国も日本も危なくなる。さらに、韓国が経済制裁の大穴をあけるかもしれない。米国の作ったせっかくの包囲網が根底から崩れてしまう。

理由その4。急に降って湧いたような、ウィンドウズを狙った全世界的なハッカー行為。これは、事実かどうかわからないが、北朝鮮の関与が大きく取り上げられている。ロシアも、これはさすがに庇えないだろう。

…今回のミサイルで、これまでの小康状態から一気に状況が変化したと私は思う。機は熟した、と中国と米国が判断することは十分にあり得るし、ロシアもここでは静観、英仏もこの危機に少しだけでもかんでおこうと考えているかもしれない。当然、日本は蚊帳の外だが…。もっと哀れなのは蚊帳の中にいながら、発言権を封じられているような韓国かもしれない。この危惧が現実のものにならないことを強く望みたい。

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