2017年5月28日日曜日

妻の「蟻」戦争

言うまでもなく、マレーシアは赤道直下の南国である。フルーツが豊かで美味しい。鳥も多くて、なかなか趣がある。(バードウォッチャーにとっては天国らしい。)米や野菜を始め、農産物も豊かである。これらが、私の感じるメリット。
デメリットとしては、暑すぎることやスコール・雷なんてのもあるが、最大のデメリットは、虫が多いことだと思う。朝のバス停で待っている間に蚊に刺されることもしばしばである。まあ、仕方がないとあきらめている。デング熱は、かなりやばいので勘弁願いたいが、週一回くらいの割合で、コンドでも、近隣でも日本人会でも殺虫剤散布が行われている。

ところで、妻が8月に来て初めて認識したのだが、我が住処に蟻がいる。我が住処はかなり高層にあるのだが、それでも蟻がいるというのが凄い。それも、よーく見ないと(もっと言えば、見つけようとしないと)わからないくらい小さな蟻である。妻は最初、掃除で対応した。床に食べかすなどが落ちていないか、目をサラのようにして掃除していた。それでも蟻はそこら中を這い回っていた。そこで、妻は「蟻の巣コロリ」という、小さな固形物を蟻が巣に運んで巣ごとやっつけるという薬品を手に入れて試してみたのだ。だが、小さな蟻には、この固形物は大きすぎたようで、あまり効果がなかった。

そこで、最終兵器の登場である。マレーシアの日本人間で読まれているフリーペーパー(何種類かある。)に宣伝が載っていた「アリメツ」である。知人宅で、先日、試供品を手に入れてきたのだ。これは、液体状なので、マレーシアの極小の蟻にも効果てきめんだという。昨夜、蟻の集まりそうな床に数滴ずつたらしてみたところ、どこにこれだけ蟻がいたのか、というくらい集まってきた。朝見ると、そこには蟻の姿がもう見えない。まさにジェノサイドである。数回繰り返すといいらしい。つまりまた巣の卵から新手がやってくるので、数世代にわたってジェノサイドを繰り返すシステムらしい。

よく考えるとえげつない話である。「ゴキブリホイホイ」のような自己責任でやっつける(変な言い方だが、ご理解願いたい。)のと違い、他の蟻もその液体の毒で、まきぞえにして根絶やしにするわけだ。とはいえ、住処の中に蟻が多いといろいろ大変だ。殺生は好まないが、仕方がない。妻の蟻戦争、ちょっと一息というところか。

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